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“存続の危機”福岡名物「長浜ラーメン」屋台 にぎわい復活なるか? 7人が新規にオープン

福岡、博多の夜と言えば、何と言っても「屋台」。中でも「長浜」地区は最盛期15軒以上が軒を連ねる人気の観光スポットでしたが、実は存続の危機に陥っていました。今回、公募で選ばれた7人が新たな屋台をオープンさせます。

「ホークスがコンセプト」新屋台の店主は大阪から


福岡の名物「屋台」。福岡市は観光資源である屋台を存続させようと2016年から新規出店する人の公募を行っています。4回目となる公募には過去最多の65人が応募し、13人の新たな営業者が決定。1日から順次、営業を始めました。

RKB三浦良介「長浜地区では新たに7軒の屋台がオープンします。その一つが「長浜市民球場」。球場をモチーフにしたコンセプト屋台です」

店主の松清貴広さん(44)は南海時代からのホークスファンで、6年前に大阪から福岡に移住しました。

<長浜市民球場>松清貴広さん「ホークス野球観戦でよく福岡には来ていて、野球帰りによく長浜の屋台に通っていたので、今度は逆に、福岡を好きになってもらえるように自分からやっていきたいために、屋台をやります」

存続の危機に陥った「長浜ラーメン」


豚骨スープに極細麺が特徴の「長浜ラーメン」。その発祥の地である長浜地区には2000年頃まで、15軒の屋台が軒を連ねていました。しかし、天神や中洲と比べると交通アクセスが不便なため、次第に客足は遠のき、移転や店主の高齢化などで廃業も相次ぎました。残った屋台は2軒のみ(うち1軒は休業中)。現在も営業を続けている「さよ子」の店主・松元幸代子さん(82)も体調不良で営業できない日が増えたと話しています。

「長浜屋台街復活プロジェクト」スタート!


長浜にかつてのにぎわいを取り戻そうと、福岡市は今回、公募で選ばれた7人の営業者と「長浜屋台街復活プロジェクト」を立ち上げました。市が全面的にバックアップして共同プロモーションを行うなど情報発信を積極的に行っていく方針です。

プロジェクトのリーダー的な存在が、焼き肉店など10店舗を経営する鳥巣大介さん(44)です。屋台の挑戦は初めてです。

<屋台のたまちゃん>鳥巣大介さん「博多の屋台は、ラーメン、焼き鳥、おでん長浜の屋台をみんなで盛り上げるぞというつもりで頑張りたい」
<明太中毒>米満達治代表「現在は猫のブリーダーと中洲の屋台の手伝いをしています。コンセプトとしては、明太子を専門とした屋台にしていきたい」
<長浜少衛>劉少衛さん「出身は、中国です。日本に来てもう7年目になりました。料理も屋台のデザインもいろいろ中国風の屋台をやりたい」

長浜地区に新規出店する7人の平均年齢は37歳。定番のラーメンや焼き鳥のほか、明太子料理専門店や本場中国の味が楽しめるいわゆる「ガチ中華」など。ユニークな屋台が並びます。

街の人「たまに通った時、1軒だけでさびしいじゃないですか。増えるって聞いたんで、初めて屋台に行ってみようかなと」「すごくいいと思います。福岡の文化ですしね、行ってみたいと思います」

福岡市 濱田洋輔まつり振興課長「実際に来てみないと屋台が開いているか分からないので、どうしても足が向かいづらかった面もあると思うんです。天神、中洲、そして長浜、3大屋台街として売り出していけばお客様は来てもらえると思っています」

ドキドキの審査


開業を前に福岡市の職員が屋台のサイズが規格内に収まっているか、排水の設備が備わっていて衛生面に問題はないかなどをチェックします。水道栓とシンクの接続に苦戦する松清さん、テープを巻き付けるなどの応急措置を行って……。

屋台のサイズは間口が3メートル、奥行きが2.5メートル以内に収まっていないといけません。

福岡市の職員「奥行き249!」

無事、審査に通りました。

脱サラして屋台の店主に


脱サラして屋台に挑戦する井上宏志(38)さんです。長浜で25年以上使われていた屋台を買い取り、自らリフォームしました。

<長浜のひろし>井上宏志さん「転勤で福岡に来て、最初に行ったのが屋台だったんです。めちゃくちゃおもしろくて。そのうち、自分でもやりたいなという思いが芽生えて」

この日は、屋台で知り合い仲良くなった友人を招いて、試食会を開きました。

友人「もうちょっと塩コショウを強めにした方が」

屋台で提供するメニューは、旬の野菜を豚肉で巻いた「やさいまき串」です。

<長浜のひろし>井上宏志さん「みんなが楽しんで、食べて飲んでもらえる屋台にしていきたいです」

屋台初の「明太子料理専門店」も


一方、こちらは2日から営業をはじめた「明太中毒」の米満達治(27)さんです。

<明太中毒>米満達治さん「肉や野菜の上に明太子を混ぜたとろろをかけて、さらにその上に焼き明太子を乗せています。お待たせしました、『明太とろろ鍋』です」

屋台初の明太子料理専門店で、一押しメニューの「明太とろろ鍋」のほかにも「山芋明太鉄板焼き」や「明太手羽先」などメニューも豊富です。

<明太中毒>米満達治さん「何とか、無事オープンできたのでよかったです。個性的な屋台が7軒増えるので、いずれは天神と中洲の屋台みたいに、観光客や地元の人でたくさんにぎわう屋台にしていければ」\

天神や中洲に負けない屋台にしたいと意気込む7人。新しく生まれ変わる「長浜屋台街」は6月5日(月)午後7時半に、グランドオープンします。

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この記事を書いたひと

三浦良介

1999年入社、テレビ営業部、大阪支社勤務を経て2011年から情報番組のディレクターを務める。2016年から報道記者として政治・経済を中心に取材奮闘中。

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