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音の和でつなぐ ~自給自足系夫婦ユニット~

のどかな集落から聞こえてくる歌声の主は夫婦ユニット「音の和music」。
夫の藤川潤司さん(43)は民族楽器を。妻の川原一紗さん(43)はピアノとボーカル、そして作詞作曲も担っている。東京での演奏活動を通して出会った2人は2007年に結婚。ほどなく一紗さんの実家がある玉名市に移住してきた。

ふたりは築100年の古民家を改装。少人数でも演奏会ができるこじんまりとしたホールにして、人が気軽に集う場所として開放している。
現在は全国各地で演奏会を開いたり、企業や団体の依頼を受けて音楽を作ったり、あとはCDの売り上げなどで生計を立てている。
2人が奏でる音楽は、「オーガニックミュージック」。一紗さんの優しい歌声に潤司さんの民族楽器が柔らかく寄り添い、聴く人の心を解きほぐしてくれるようだ。
音楽活動と並行して、2人は農薬を使わずに農業にも取り組んでいる。近所の人から田んぼを借りて「大地を感じる」ように全て手作業で。
米が育つ過程を子供たちも一緒に楽しんでいるようだ。

「集中して作業していると歌がうかぶ」と話す一紗さん。
夫婦ユニット「音の和music」。気負うことなく“自然体”で生きる日々を見つめる。
 

(制作:RKK熊本放送/久保田 泰代)

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