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Fun to use!おしゃれステッキ

歩行の補助や、足腰への負担を軽減する「つえ」や「ステッキ」。多くの利用者が悩むのがその置き場所。「両手を使いたいけど、自立しないため置き場所がない」という場面は数多くあるという。
そうした声を聞いて立ち上がったのが、大分市で3Dコンピュータグラフィックスのデザインを手がける「ケイ・デザイン」代表の佐藤浩司さん(63)。
先端部分に開閉する4本の脚を付けた「クロスポッド」を開発した。
歩行時は1点で支えることができ、置くときはグリップ部分を操作することで脚が開く。また、小型軽量化を図り、その重さはわずか360グラム。持ち手やシャフトの色、質感の向上など試行錯誤を繰り返し、納得のいくものを完成させた。

2022年には世界三大デザイン賞の一つ「レッドドット・デザイン賞」を受賞。フォルムの美しさや、機能性などが高い評価を受け、世界的に認められた。
「便利さや機能だけではなく『使って楽しい!』ものを目指しています」と話す佐藤さん。現在、国内の大手百貨店などと商談を重ねる一方で、ヨーロッパやアジアでの販路拡大を目指している。
ステッキの「不便」を解消し、クロスポッドで「楽しさをプラス」!佐藤さんの今後の挑戦を追う。

取材先:ケイ・デザイン
担当者:佐藤浩司
住所:〒870-0047
大分県大分市中島西3丁目3-13
TEL:097-535-2486

取材後記

スタイリッシュな見た目にカラーバリエーションも4種類と、機能性のみならずデザインもおしゃれな「クロスポッド」
私が今まで持っていた「つえ」や「ステッキ」の概念をいい意味で払拭してくれました。

これからの高齢化社会、生活の中において必ず必要不可欠となっていくものを使っていて楽しいものにしたいと考えた柔軟な発想力と行動力に取材を重ねるたび驚きの連続でした。
CGを手掛けていた佐藤浩司さんが全く別のジャンル「ステッキ」への挑戦。
海外に向けて動き出し、人々の生活を豊かなものにしていくであろう「クロスポッド」にこれからも目が離せません。
 

(OBS大分放送 神田光喜)

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