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福岡高裁も「運転免許の取り消し処分は無効」 事故の刑事裁判で無罪になった女性の主張認める 

交通事故の刑事裁判で無罪となった女性が運転免許の取り消し処分を無効とすることを求めていた裁判。2審の福岡高裁は、女性の主張を認めた1審判決を支持し福岡県の控訴を棄却しました。

重傷事故の刑事裁判で「無罪」になったのに

 

この裁判は、福岡市に住む元トラック運転手の女性(45)が、6年前に起きた重傷事故の刑事裁判で無罪判決が確定したにもかかわらず運転免許取り消しの処分が継続していることを不服として福岡県に対し処分の無効を求めていたものです。

1審の福岡地裁「免許取り消し処分は無効」

 

1審の福岡地裁は「事故にかかわる事実誤認と処分要件の根幹に内容上の過誤がある」などとして免許取り消しの処分を無効とする判決を言い渡しました。

福岡県が控訴

 

1審判決に対し、福岡県は「処分の前提とされた事故態様が正しい」などとして控訴していました。

福岡高裁も女性の主張認める

 

26日の控訴審判決で福岡高裁は、女性の主張を認め、免許取り消しの処分を無効とした1審判決を支持し、福岡県の控訴を棄却しました。

女性「これまで長かった」

 

女性はシングルマザーで、免許取り消し処分後に生活が困窮し、一時子供と離れて暮らさざるを得ない状況になったということです。判決後に会見した女性は「こちらは誠意を持って同じことを何度も言ってきました。まだ完全に安心できないところはありますが、一区切り付いたかなと。ほっとしました。安心しました。これまで長かったです」と話しました。

福岡県警は

 

控訴の棄却を受け福岡県警は「判決内容を精査した上で適切に対処したい」とコメントしています。

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