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本州と九州がつながった日 88歳女性が鮮明に記憶している「ボートから車になった」感動 関門海峡開通50年

九州と本州を結ぶ関門橋は14日、開通から50年を迎えました。かつてボートで本州に渡っていた女性は当時の感動をきのうのことのように振り返ります。今や物流の大動脈となった巨大な橋がもたらしたものとは。

通行量3倍に 多大な経済効果をもたらした

西日本高速道路北九州高速道路事務所 後藤昭彦副所長


現在の関門橋完成当時の交通量は1日平均1万台程度でしたが、半世紀がたち1日平均3万台以上の車両が行き交うようになり、その経済効果は50年で5・6兆円に上っています。

西日本高速道路北九州高速道路事務所 後藤昭彦副所長
「雨や雪で通行止めになったりするんですがかなり物流への影響が大きいですね。なくてはならない存在だなと思います」

100年めざし最新技術で劣化対策


一方で、老朽化も避けては通れない問題です。経済界からは関門橋と関門トンネルの代替機能として北九州市と下関市を結ぶ「下関北九州道路」の建設を望む声も上がっています。しかし新たな道路ができるとしてもそれは先の話。NEXCO西日本は最新の技術を駆使して、関門橋の劣化を防ぐように努めています。

西日本高速道路北九州高速道路事務所 後藤昭彦副所長
「ケーブルがあるんですがそれが橋を支えているんですけれどそれの中に雨水とか自然の湿気が入ってしまう。放っておくといつか腐食が進行してしまうので予防保全的に乾燥した空気をところどころから注入しています」

物流の大動脈として欠かせない関門橋は、開通100年を目指してきょうも本州と九州とを行き来する車やトラックを見守っています。
 

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