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居場所のない若者たちが16歳以上で“半数”に…「見てほしい。気づいてほしい」内心の声はどこまで届いている?

地域のつながりの希薄化や児童虐待、不登校の増加、価値観の多様化など子供や若者を取り巻く環境が大きく変化するとともにひとりひとりが安全で安心して過ごせる「居場所」の重要性も増してきています。この「居場所」づくりに取り組む福岡の民間団体を取材しました。

“居場所”が見つかったことで再び学校に通うように

 

小野本さんたちと活動を共にするようになった藤田さんは、ここが自分の「居場所」だと実感しています。親から暴力を受け家出を繰り返していた19歳の林仁さんもここを自分の「居場所」と語る1人です。

 

 

林さん「みんなで腕相撲して会話する中で笑ったりとか、会話で盛り上がったりするときは居心地がいいなとかそれが楽しかったりします」

林さんはこの「居場所」を心の支えにしてアルバイトで生計を立てています。小野本さんたちは、さまざまな子供、若者の受け皿となるため腕相撲以外の活動も続けています。この日実施したのは、野菜の販売会です。

 


大きな声で野菜を売る小学5年生の白水優空さん。学校でのいじめが原因で、一時、不登校になりましたが新たな「居場所」を得たことをきっかけに再び学校へ通うことができるようになったといいます。

 


優空さんの母・白水美樹さん「こういうときが一番輝いていますよね。好きなことしているんだろうなって。自分でこれをしたいと口に出すようになった。農園に行きたかったら、その畑やりよるけん、今日はそれに行きたいとか」

年齢や抱えている悩みなどにかかわらずたくさんの若者と関わってきた小野本さん。悩みを抱えた若者に「しっかり目を向けること」が大切だと話します。

 


小野本理事長「若者たちは見てほしい。気づいてほしい。どこかでアンテナを立てているんですよね。僕たちが気づかないからもっとアンテナを立てていく。それがリストカットとかそういう部分になっているんで・・・公園に溜まることを排除していったら、結局家の中で、スマホに溜まるわけでしょ。子供たちが出てきている間に早く気づいて、サポートしてあげたらいいなと思っています」

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この記事を書いたひと

奥田千里

2000年生まれ。福岡県北九州市出身。

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