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新しい留学生のインフラを目指す「Secure Talent」の開発・運営をするEmunitasの資金調達までの裏側。ミッションに基づいたビジネスモデルを確立するまで



株式会社EmunitasはEmpower Everyone’s Potentialをミッションに、日本にいる外国人留学生が学び、働きながら、自身のスキルと能力を証明できるプラットフォーム「Secure Talent」の開発・運営を行います。具体的には、日本企業と留学生の有給インターンシップを通じた協業機会を創出するプラットフォームを運営し、そこでの業務パフォーマンスに基づいたリファレンス発行管理システムを開発、展開しております。


先日のプレスリリースに対して、地方の学生スタートアップが資金調達をしているということもあり、別府市役所や大学の教授、UNDP(国連開発計画)駐日代表事務所、CVCなど様々な方からお声をかけていただきました。大学の学生からも想いに共感して連絡して頂けるなど、弊社のサービスに期待をしていただいていることを強く実感しています。

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本ストーリーでは、代表の私(山口)より創業から今回の資金調達に至るまでの軌跡をお伝えします。

サービス開発のきっかけは、ひとりの優秀なベトナム人留学生との出会い。別府温泉での気づき。

2023年4月。別府温泉を訪れていた私は、ベトナム人の学生ルアンに出会いました。彼は高度な英語力、優れたプログラミングスキル、そして大学のバレーボールチームを率いるマネジメント能力を持っていました。でも別府には、カフェのアルバイトやチューターくらいしか仕事がなく、彼が真のポテンシャルを十分に発揮するための適切な機会がないことが分かりました。高度な日本語が出来ないだけでキャリアの機会獲得にハードルを抱えてしまうのかと複雑な気持ちになったことを覚えています。


どうすればルアンのような優秀な学生が、自分の能力を最大限に発揮できる社会を創造できるのか。彼のような人の「ポテンシャルを理解できる日本社会の仕組みを作りたい」。彼との出会いがサービス開発のスタートでした。


国境を超えてビジネスに挑むため、実際に現地へ出向くも多くの課題に直面。思考を続ける中で、再び原点に立ち返る。

どのようなビジネスモデルなら自分の世界が実現するのか。当初考えていたビジネスモデルは、今の有給インターンシップを提供するモデルではありませんでした。初めは留学生が持っているスキルを活かせるような海外オフショアの仕事や留学生の海外との強みを活かした別の事業をしようとしていました。メンバーの9割近くは外国人のため、母国に職の機会を作れるビジネスモデルを推す人が多くいたのです。


そこで、コネクション作りや現地の現場を確認する一環としてインドやインドネシアに現地調査をしに行きました。これが大きなターニングポイントになりました。現地で調査をしていると、オフショアの需要はありました。ただ、オフショアのモデルで回した際、現地との文化的違いや全く異なった雇用体制など、ビジネスを始める際に、別の次元での課題が山積していることに気づいたのです。そうなると、例え需要があっても、日本の求めているものを彼らに押し付ける構造になりかねず、「自分が思い描いていた世界は実現しない」と思いました。


原点に戻った時に、本当にルアンのような日本に学びに来ている留学生のためになっているのか。Emunitasの名前に込められているように、1番エンパシー(他者の状況を理解しようとする能力)を強調できるビジネスとは何か、原点として誰のビジネスなのか。そして、「日本に学びに来ている留学生のため」「各々が持っている強みとポテンシャルを活かすことができる形」を再び考える中で、今のモデルになりました。



具体的には、弊社が労務リスクを全負担する形で外国人留学生をパートタイマーとして雇用し、労務管理を徹底した上で、留学生に質の高い日本での有給インターンシップの機会を提供するモデルです。言い換えるなら、国内版オフショアでしょうか。


その仕組みの基盤として、Secure TalentというWebサービスを提供しており、留学生の関心やスキルを可視化できたり、インターンシップ後にスキルの証明をすることができたり、就活に繋がるジョブスカウトを受ける機会を提供できるサービスを運営しています。

地方から、そして学生でも「実現したいこと」に1億円の価値を信じてもらうために。J-KISSで資金調達。

資金調達をする中で、今回はエンジェル投資家の方々に投資をしていただきました。その際「Emunitasの理念や社会課題に共感してくれる方」「利益も共に追求していただきつつ、ご自身の経験を持って助言をしてくださる方」の2点から調達したいと考えました。


また、今回はJ-KISS新株予約権という手法で資金調達をしました。最近事例は増えているものの、まだ少し珍しいかもしれません。この手法を選んだ背景としては、資金調達をする直前まで事業内容やビジネスモデルが確かではなかったことがあります。Emunitasの事業は、社会課題としては明確で、やろうとしていることに社会的価値はあることに自信はありました。しかし、しっかりと成長できる高い時価総額を見出せるビジネスモデルを形成するには、もっと丁寧に検証し、サービスを開発したい。そこで、まずは1億円の価値はあることを信じて柔軟に投資をしていただけるJ-KISS手法を選びました。


また、今後「Secure Talent」という名の下、よりシステムがともなったサービスを提供していきたいと考えています。具体的には、どんな国の留学生でもしっかりとアウトプットが出せるUberのようなUIUXのサービスを目指しています。同時に、インターンシップを通じて留学生のスキルを客観的かつ定量的に表すことができるシステムの開発や、留学生向けのプラットフォームという強みを活かした垂直型の事業展開を計画しています。そのために新たな資金が必要なため、来年の夏頃にシード調達を行う準備を進めています。

外国人留学生のインフラを目指し、さらに新しい文化を根付かせる。Emunitasの今後の展望。

直近の事業としては大きく2つの戦略に注力していきます。1つ目は「プラットフォームで提供していくプロジェクト数(有給インターンシップとして外国人留学生に提供できる業務委託案件)を増やす」ことです。2つ目は「大学との連携」です。


我々の事業を留学生のインフラにし、全国の学部留学生約35000人が使ってもらえるように、そして政府は2033年までに外国人留学生の受け入れ数を40万人にしていく戦略を打ち出しておりますので、その中の優秀な留学生が日本に入国すると同時に「Emunitasに登録しよう」と思って頂けるような彼、彼女たちが将来使っていける強固なインフラへとしていきたいです。また、日本ではレファレンスチェックという文化では新卒採用ではメジャーではありませんが、レファレンスや日本語力以外のスキルを見て採用する文化を根付かせていきたいと思います。


会社概要

会社名:株式会社Emunitas(エミュニタス)

代表者名:山口 由人

本社:大分県別府市田の湯町3-7アライアンスタワーZ4階

HP:https://emunitas.com/





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この記事を書いたひと

PR TIMES STORY

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