小学生の37%が裸眼視力1・0未満 スマホやゲームで深刻化 「もう手放せない」場合のルール
11月、国が発表した調査によると裸眼の視力が「1.0」に満たない子どもの割合は小学生で約4割、中学生で約6割となり、これまでで最も高くなりました。スマートフォンなどの利用時間が増えたことも要因とみられています。スマホの利用が「もう手放すことができない」ほど習慣化した場合どうしたらいいのか。
目次
始業前に「目の体操」なぜ?
福岡県春日市の日の出小学校。1時限目の授業の前に、「ビジョントレーニング」という目の体操を行っています。目の筋肉などを鍛えるもので、なるべく顔の位置は変えずに手の動きに合わせて目を動かします。この学校では、子供たちの視力低下を防ぐために数年前からこのトレーニングを取り入れています。
久保内美幸教諭
「3、4年前は、まだまだ眼鏡をつけていない子がほとんどだったのが最近よく見ると低学年の子でも眼鏡をつけ始めている子が多いなという印象があります。子供たちの話を聞いている中では、『スマートフォンやゲームをやって遊んでいます』という子供もけっこう多い」
裸眼視力「1.0」未満 中学生の約6割 高校生は7割超
文部科学省が2022年度行った調査では、裸眼の視力が「1.0」に満たない子供の割合は、小学校で37・88%、中学校で61・23%、高校で71・56%。いずれも調査が始まった1979年度以降で最も高くなりました。
要因はスマホやタブレットの利用時間増加か
要因と考えられるのがスマートフォンやタブレットの利用時間の増加です。福岡県内では小中高生の約3割が、平日に学校以外でインターネットを3時間以上利用しているという調査結果もあります。日の出小学校では、目を悪くしないために必要なことについての授業も行っていて、子供たちはゲームをしたりテレビを見たりする時の注意点やルールなどを学んでいました。
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