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「不適切にもほどがある」と指摘された議長の発言 市民は「一緒にされるのは嫌」「勝手に文化をつくらないで」
福岡県の田川市議会が、議員に対し無礼な発言をしたとして議長に陳謝を求める懲罰動議を可決しました。議長は、自身が行った発言について「田川の文化だ」という趣旨の弁明をしていて、物議をかもしています。
「議員に無礼な言葉」議長に懲罰動議
2月22日に開会した田川市議会は、陸田孝則議長(74)の発言をめぐる対応で冒頭から何度も議事が止まりました。
RKB今林隆史記者
「始まったばかりの田川市議会ですが、度重なる休憩で議場に議員は誰もいません。議長の発言をめぐって異例の事態となっています」
この議会には、議員に無礼な言葉を使ったとして議長への懲罰を求める議案が提出されていました。
発端は去年7月 大任町長が出席した議会
懲罰動議の発端のひとつとなったのが、2023年7月の議会で、隣接する福岡県大任町の永原譲二町長(70)を招き入れた際の陸田議長の発言です。永原町長は、田川地区の8市町村が共同でごみ処理施設の建設事業などを行っている「田川郡東部環境衛生施設組合」の組合長の立場で、田川市議会に出席していました。
陸田孝則議長
「永原組合長から説明を受けた内容について、田川市議会として承知したことになりますことをここに申し添えておきます」
説明を受けただけで「承知したことになる」とするこの発言を複数の議員が問題視しました。
去年12月 議長の不信任を決議を可決
そのほかにも「公平・公正を欠いた議会運営を行っている」として去年12月の市議会に議長の不信任案が提出され可決されました。
田川市議会 辻智之議員
「議員に確認したり議決をとったりすることがないままの議長の一方的な宣言であり、非民主主義的な議会運営と言われても仕方がないのではないでしょうか」
法的拘束力はないものの、不信任を突き付けられた陸田議長は、「言論の自由を履き違えた放漫の最大の思い上がり」などと強い口調で反論しました。
陸田孝則議長
「声を荒げたとする指摘については、動議提出者の主観、感覚にほかならず、このような指摘をすること自体、動議提出者の倫理観の欠如である。議員としての資質に欠けている。議会における議論の経過を無視した稚拙な行為である」
こうした陸田孝則議長の発言に対し、議員からは・・・
香月隆一議員
「稚拙な行為だと罵りました。そういうところが、私は議長不信任案が可決する理由ではないかと思っています」
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