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鍾乳石に埋もれた古代人骨の謎を追え ~沖縄の“空白の1万年”を探す男~

2024年第6回 
制作:RBC琉球放送
ディレクター:吾津 洋二郎

 

考古学者・山崎真治は、18年間にわたり沖縄で、旧石器人が生活した痕跡を見つけるために各地を掘り続けている。高知県で生まれ、東京大学に進学後に考古学に出会った。学生アルバイトで発掘調査を体験し、自分の手で「歴史を掘り出していく」ことに魅了された。

 

歴史的発見となった2万年前の港川人の発掘から30数年経った沖縄で発掘を始めた山崎は、仲間たちとともに、世界最古の釣り針や、土器、そして人骨などを次々と掘り出し、成果を上げている。山崎は言う。「人類の「過去」は動かしようがない「事実」、しっかりと理解して、これからの未来の”判断”に役立てていかなければならない。過去に学ばないと未来はないんです」


今回、RBCはメディア初撮影となる、沖縄本島にある洞くつに山崎とともに入った。この洞くつの奥深くで、鍾乳石に埋もれた極めて特異な全身骨格が見つかった。長い年月をかけて鍾乳石が積もった人骨は、性別、年代、すべてが謎に包まれていた。一体何者なのか、いつからここにいたのか。RBCは発見から調査研究までを独占密着。3年に及ぶ取材で真実を明らかにしていく。それは想像を超えるほど、長く、険しい道のりだった。

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