2026年第8回
制作:RBC琉球放送
ディレクター:山田耕平
太平洋戦争末期の沖縄戦では、住民の約4分の1が命を落とした。一方、生き残った人々は、心に深い傷を抱えながら「戦後」と呼ばれる時代を生きてきた。その傷は戦争体験者だけにとどまらず、子や孫の世代にまで影響を与えている。
沖縄市に住む幸喜愛さんにとって、父親は「すごく怖い存在」だった。沖縄を代表する舞台演出家である父は、家庭では愛さんたち5人の子どもに暴言を吐き、暴力を振るった。愛さんはやがて、父の暴力的な言動は、祖父の戦争体験が影響しているのではないかと考えるようになる。
祖父は自ら指を切り落として徴兵を拒否するほど、戦争や暴力を徹底的に否定する人物だったが、沖縄戦で娘2人を失うと、人が変ったように家族に暴力を振るうようになった。そんな家庭で育った父もまた、自らの家庭で暴力を振るうようになったのだ。言葉と暴力で家族を支配する父を否定してきた愛さん。しかし、自らも子育てのとき、わが子に手を上げるようになっていた―。
沖縄戦における戦争トラウマの問題を通して、終わることのない戦争の実相を明らかにする。
今回の放送日時
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう






















