ニューオープンやリニューアル、またシーズナルメニュー、各種イベント等、糸島は常にワクワクさせてくれるニュースであふれています。僕自身、今夏も糸島での新しい感動体験をたくさんしてきた中で特に印象的であったのが、「糸島マスエワイナリ」内で7月に営業を開始した「LOCAL FISH BURGER」。屋号にズバリ掲げた地魚バーガーのうまさ、周辺環境のすばらしさに惚れただけでなく、馬淵崇(まぶち・たかし)店主がこれまで一貫してきた“地魚ど真ん中”の思想に皿が割れるぐらい膝を強く打ちました。
現在、土・日曜、祝日のみ営業している「LOCAL FISH BURGER」は、二丈松末の山合いにあります。加布里から二丈方面へと国道202号を走る途中で細道へと折れるのですが、入口が少し分かりにくいので「エコぽすと」(段ボール収集場)を目印に、上記「糸島マスエワイナリ」の看板を探してみてください。
馬淵さん(上写真、手作りのLOCAL FISH BURGERエプロンもチャーミングw)については糸島のおもしろみを語る上で外せないキーマンの一人であるのでご存じの方も多いでしょう。「志摩の海鮮丼屋」(下写真、志摩の四季内、2011年~)、「駅前のバル」(前原中央、2015年~)の経営者でもあります。僕はこれまで情報誌などで両店を取材させてもらったり、家族で食育イベントに参加したりと馬淵さんにお世話になってきたのですが、当初は勝手ながら「糸島産のうまい魚を食べさせてくれる料理人」という一面しか知りませんでした。
後に、「糸島の港で水揚げされたものしか使わない」コンセプトの深淵とも言える“漁師を守り・海洋資源を守り・地魚の価値を高める”ための馬淵さん主催「地魚BANK」の存在を知り、さらには2024年「糸島マスエワイナリ」を開業したあたりから、「馬淵崇という人は、なんかでっかいことをしようとしている」とより興味をもつようになりました。ワイナリーを作るなんてなかなかできることではないですからね。
九州大学農学部農政経済学科卒。馬淵さんの地方創生に対する切り口、行動力、経営センスは全国農村部での開発コンサルタント、アフリカでのODA案件にも従事してきた前職の経験も大きく関係しているのですが、あまりに“濃い”人生なのでここでは割愛します。ただ一点声を大にしたいのは、2011年より馬淵さんが糸島で取り組んでいる事業はすべて「地魚をど真ん中に据えている」ということ。それは「地魚に合うワイン作り」という思いが原点である現在の滞在型ワイナリーにおいても然り。先に示した「地魚BANK」の壮大な思想が一貫して宿っています。
さて、「LOCAL FISH BURGER」のバーガーを紹介しましょう。使う地魚は仕入れにより異なりますが常時約3種がそろいます。この日は「マダイ」(1,200円)、「ハトダイ」(上写真、1,200円)、「スエビ」(冒頭写真、1,350円)。すべてポテトとピクルスが付いています。マダイは自家製タルタルソース&モホソース。ハトダイはラクハクチーズやドライトマトなどをサンド。そしてスエビも、もちろん糸島産。こちらもタルタル&モホソースを合わせ、香ばしく仕上げています。
食べた素直な感想は・・・「あぁ、フィッシュバーガーってこんなにおいしかったんだ」。
とてもシンプルなバーガーなんですが、鮮度特級の地魚で下処理、揚げ方もベストだからでしょうか。名脇役的なソースとの相性も抜群で、心底うまいですね。何より魚の身がふわっふわで、自然の甘味が生きているんです。まさに魚のプロが作ったフィッシュバーガー!
まさにココで醸造した試飲ワイン3種(800円)も楽しんだ後、周辺を散歩してみました。この辺りは「松末五郎稲荷神社」、ブドウ畑、古墳があり、さらに海手の方に進んでいくとプライベートビーチも広がる気持ちのいい散策路になっているんです。
糸島の地魚のフィッシュバーガーを食べるだけでなく、ワインを飲んで、買って、周辺の山海さんぽも楽しめる糸島マスエワイナリ内「LOCAL FISH BURGER」。
「オーベルジュとしてディナーと共に宿泊も可能です。広場でのキャンプ、バーベキュープランも今夏より本格的にスタートさせたので気軽に問い合わせください」と馬淵さん。糸島産ブドウの収穫期である現在は、早朝に畑に行き、魚を仕入れ、店を行き交う忙しい日々を過ごしています。
公式サイト、Instagramの情報もチェックしながらまずは今夏の週末、絶品すぎるフィッシュバーガーを食べに行ってみてください。
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