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西九州新幹線「かもめ」走行試験始まる 駅で歓迎セレモニー

今年の9月23日に、武雄温泉駅と長崎駅の間で開業を予定する西九州新幹線の車両の走行試験が、10日に始まりました。

●カメラマンリポート
「西九州新幹線がゆっくりと走り始めました。9月の開業に向けて試験走行が始まりました」


西九州新幹線に導入されるN700S「かもめ」の走行試験は、鉄道・運輸機構とJR九州が合同で10日から来月16日まで実施します。試験では、武雄温泉駅から長崎駅までの69.6キロの区間で、6両編成の車両が1日あたり1往復から3往復します。
線路や信号などに異常がないか調べるほか、走行速度を時速30キロから最高で260キロまで段階的に上げていき、安全に走行できることを確認します。

基地を出た車両は10日、新大村駅、諫早駅、長崎駅に入り、それぞれの駅で歓迎セレモニーが行われました。新大村駅では、地元の園児や住民など約400人が出迎えました。

●見に来た人「ワクワクしますね。早く乗ってみたいですね」

西九州新幹線の開業後、博多から長崎に行く場合、途中の武雄温泉駅で在来線特急から新幹線に乗り換える「リレー方式」になります。所要時間は最短で1時間20分になり、現在と比べて30分ほど短縮されます。
JR九州は、博多~長崎間の自由席料金を現在の在来線特急より460円アップとなる5520円に設定し、国土交通省に認可申請中です。

「かもめ」の車両のデザインは、九州新幹線や多くの観光列車を手がけた水戸岡鋭治さんによるものです。客席の背もたれや肘掛けに木を使い、座面には草木などを描いたクラシックな内装に仕上がっています。

車両は11日、佐賀県の武雄温泉駅や嬉野温泉駅へも入り、残り4か月あまりとなった開業に向けて調整が本格化します。

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