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エアコンがない!量販店で「品不足」今夏故障したら“詰む”電気代も高騰し厳しい夏に

本格的にエアコンを使う時期に入ろうとする中、電気代の高騰に7年ぶりの節電要請と例年以上に厳しい夏となりそうだ。そのエアコンは海外の生産拠点の影響で1~2か月待ちの品不足に陥っている。シーズン中に故障したら“詰んで”しまう。どう対処するばいいのだろうか?  

省エネ型エアコンが人気

福岡市中央区にある家電量販店は夏商戦を迎え、展示用のエアコンが並んでいた。新型コロナの影響もあり最近は換気や排気機能のついた製品が売り上げを伸ばしている。また、電気代の高騰や政府の節電要請を受け、今年は省エネタイプのエアコンも注目されている。
ビックカメラ天神2号館・塚本光一さん「夏場のエアコンは、大体1日の家計の電気代の60%を占めていますので、省エネのエアコンを買われる方が多くなりました。エアコンをつけたときにどうしても電気代がかかってしまうので外出する時間が30分とか1時間ぐらいであればエアコンはつけっぱなしをおすすめしています」
例年は家電量販店にとって暑くなるこれからが書き入れ時のはず。しかし大手電機メーカーシャープの公式ツイッターをみると異変が起きていた。

量販店で品薄に シャープは「修理待ちで詰みます」

シャープのTwitter「ずっと前からエアコンをお使いのご家庭へ、エアコンの試運転をしておかないと真夏の修理待ちで詰みます」「買い換えでも在庫なしで詰みます」「買えても設置待ちで詰みます」

https://twitter.com/SHARP_JP/status/1519129532942647297

このつぶやきは6.5万いいね!を集め、世間の関心の高さが伺える。

全国各地の家電量販店を覗いてみると「品薄」や「品不足」「買い換えは早めに」との張り紙が並ぶ。実際に店によっては1か月から2か月待ちの商品も少なくないという。その理由は中国のロックダウンと世界的な半導体不足だった。日本の家電メーカーは中国に生産工場をもつところが多く、エアコンだけなく洗濯機や炊飯器にも影響が及んでいます。
大分県の家電量販店「今年は今の時期から2倍以上のお客様が来店し購入をしています。ロックダウンの影響は収まっていますが8月末までは部品自体の供給が少ないということですので8月いっぱいは品薄状態が続く」
シャープによると新型コロナに伴う国からの給付金や助成金、そして巣ごもり需要の効果で2年前にエアコンを買い換えた人も多く、売上はばらつきがあるということです。
RKB小松久里子「エアコンの在庫だけでなく、部品の不足も懸念されていて修理も難しくなります。今年はきちんと動くか早めの点検とお手入れが大切です」

エアコン開けてみると・・・ほこりびっしり

福岡県内に住む女性は約3年ぶりにエアコンの清掃を業者に依頼しました。
清掃を依頼した人「ニオイがするのが一番嫌なんですよ。皮膚が弱いから自分でお掃除とかなかなかできないもんですからお願いしました」
中を開けてみると・・・
サニクリーン ハウスクリーニング担当 本山諭さん「フィルターですね、これがホコリがついてるのでこれが原因の一つなのかなと思います。ホコリがビッシリ詰まっているのと、あとうっすらカビも生えてるみたいですね」
奥の見えない汚れを徹底的に洗浄するため専用の薬剤を吹きかけます。作業時間はおよそ1時間。エアコンはこまめに掃除や手入れをすることで故障を防ぐとともに熱の交換効率が良くなるという。
サニクリーン広報宣伝担当・鍬農笙太チーフ「エアコンの効きが良くなることによって、通常の設定温度よりも1度2度上げて使うことができたりするのでそれによって電気代の節約にも繋がると思います」
「修理」「設置」「在庫」どれを取っても「待ち」が発生してしまう上、電気代まで高い今年の夏。快適な夏を過ごし品不足で「詰まない」ために早めの準備が肝心だ。

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