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議員への「ハラスメント」防止の取り組み~政治離れや男女格差の原因に 福岡県議会

議員や、議員を目指す人への様々な嫌がらせ=ハラスメントを防ぐ条例づくりを、福岡県議会が進めています。若者の政治離れや、議員の男女格差の原因にもなっているとされるハラスメントについて、地方議会の現職の議員に実体験を聞きました。
ハラスメントの実態を語ってくれたのは、筑後市議会の議員・鶴佑季子さんです。2019年の市議選に初めて立候補した鶴さんは、投票前から様々な嫌がらせを受けたといいます。

筑後市 鶴佑季子市議「二の腕を触られたりとか背中触られたりとか、食事を断ると『次はお前ないな』とか、言葉の暴力ですよね。近隣市町村の議員とお話したりするんですけど、みなさんあるみたいですね」
ハラスメントの実態を語ってくれたのは、筑後市議会の議員・鶴佑季子さんです。2019年の市議選に初めて立候補した鶴さんは、投票前から様々な嫌がらせを受けたといいます。


筑後市 鶴佑季子市議「二の腕を触られたりとか背中触られたりとか、食事を断ると『次はお前ないな』とか、言葉の暴力ですよね。近隣市町村の議員とお話したりするんですけど、みなさんあるみたいですね」
こうした政治の世界のハラスメントをなくそうと、国が動き出しています。これは、内閣府が今年4月に公開した研修用の動画です。全国の地方議員を対象に実施したハラスメントに関するアンケートで、寄せられた1324件の事例をもとに作られました。

*研修用の動画「南先生が注いでくれたお酒なのに、何で飲めないの?男のくせに」「そんなんだから奥さんに逃げられるのよ」

動画では、議員の実体験を紹介しながら、気をつけなければならない言葉や行動について注意喚起しています。
初当選を果たし議員になってからも、ハラスメントは続きました。


筑後市 鶴佑季子市議「現職の先輩からは『質問早く終われ』とか『30分で一般質問終われ』とか、終わらなかったら無視されるとか、私は女性で、若手で出たことで、こういうハラスメントを受けたのかもしれませんけど」
こうした動きが出てきたことに、筑後市議の鶴さんも期待感を示します。

筑後市 鶴佑季子市議「ハラスメント条例があれば、まずそういうことをする人が少なくなるんじゃないかという期待と、窓口があれば私のように我慢すればいいって思わずにいれると思います。条例があることで若手議員さん女性議員さんが、この世界に希望をもって参画できるようになるんじゃないかと期待しています」

若者の政治離れや男女共同参画に程遠い実情など、様々な問題が指摘される政治の世界。議会の中から出てきた意識改革の取り組みで、そのイメージを払拭することができるでしょうか。
こうした政治の世界のハラスメントをなくそうと、国が動き出しています。これは、内閣府が今年4月に公開した研修用の動画です。全国の地方議員を対象に実施したハラスメントに関するアンケートで、寄せられた1324件の事例をもとに作られました。


*研修用の動画「南先生が注いでくれたお酒なのに、何で飲めないの?男のくせに」「そんなんだから奥さんに逃げられるのよ」



動画では、議員の実体験を紹介しながら、気をつけなければならない言葉や行動について注意喚起しています。
一方、福岡県議会も、議員や、議員を目指す人をハラスメントから守る条例づくりを進めています。条例案では、パワハラやセクハラなどがあった場合、弁護士などの専門家が相談員として調査にあたります。
また、議長が必要に応じて注意喚起や勧告を行い、それでも改善されない場合は、事実を公表できるとしています。県内の市町村議会の議員から相談があった場合も、協力することにしています。条例が成立すれば、都道府県議会では全国で初めてです。


福岡県議会 吉村悠座長「議員になりたいという方々や、市町村議会の議員が相談員を活用していただくことで、女性の方、若い方にもっと政治の道を志していただきやすいような環境になることが、みんなが望んでいることだと思います」
こうした動きが出てきたことに、筑後市議の鶴さんも期待感を示します。


筑後市 鶴佑季子市議「ハラスメント条例があれば、まずそういうことをする人が少なくなるんじゃないかという期待と、窓口があれば私のように我慢すればいいって思わずにいれると思います。条例があることで若手議員さん女性議員さんが、この世界に希望をもって参画できるようになるんじゃないかと期待しています」



若者の政治離れや男女共同参画に程遠い実情など、様々な問題が指摘される政治の世界。議会の中から出てきた意識改革の取り組みで、そのイメージを払拭することができるでしょうか。

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