低迷日本……どうしたら賃上げできると思うの? 参院選で政治に注文「そこ言ってよ」

7月10日に投票と開票を控えた参議院選挙。争点の一つになっている国民の生活向上について、各政党が「賃上げ」を公約に掲げています。果たしてその公約は本当に効果的な対策につながるのでしょうか。ものづくりの現場で有権者の声を聞きました。

 

◆従業員の給与に当てる原資は…

北九州市八幡西区の町工場、コーヨー鉄工所。機械の性質を調べるために使う「試験片」の製造など、金属の加工を請け負っています。7人の従業員を雇う社長は「なんとか賃金を上げたい」と頭を悩ませています。

 

コーヨー鉄工所 西田孝代社長「上げてあげたいし、上げる努力もするし、上げているんだけれども、でもそれ以上に物価は今回どんどん上がっていくし、結局私の給料が半分以下になって、(従業員に)捻出している」

 

◆お給料は20年横ばい……なぜ!?

厚生労働省がまとめた、所定労働時間内の給与指数です。この20年、指数はほとんど上がらず横ばいの状態です。そんな中、今回の参院選では、各政党が「賃上げ」を公約に掲げました。ただ、具体的な施策となると、どの党もぼんやりしているように見えます。

◆明確な「賃上げ」政策がほしい!

ものづくりの最前線にいる西田社長は、賃金が上がらない要因の一つに「日本の製品の競争力が落ちた」ことを挙げています。その結果「請け負う仕事の単価が数十年間上がっていない」と嘆きます。

コーヨー鉄工所 西田孝代社長「昔のメイド・イン・ジャパンのよかった評価をもう一度再度やってもらえればまた競争力も増えてくるし、増えたら俗に言うトリクルダウンで私たちのところにも回ってくるはずなんだけど。『明確にビジョンが言えないの?』『どうやったらこれだけ低迷した日本が上がると思うの?』『そこ言ってよ』って思う」

◆政治と行政「してこなかった」識者からの批判

「賃上げ」について、政策アナリストの石川和男氏は……。
政策アナリスト(元経産省)石川和男氏「日本国内でものを作って日本国内で流通させるという、国内で循環させる経済をいかに戻していくか。政治や行政が判断するしかないんですけど、それをやってこなかったんですよ」

7月10日に投票が行われる参議院議員選挙。物価や原油価格の高騰などで国民の負担が増す中、「賃上げ」の言葉だけでなく具体的にどうすれば実現できるのか、明確な政策が必要です。

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