「サバ」「白いきくらげ」地元の農水産物を化粧品の原料に~福岡工業大学で研究進む

コロナ禍のマスク生活で、顔のシミやくすみなど肌トラブルが気になっている人が増えているようです。そうした悩みを、「サバ」や「白いきくらげ」が解決してくれるかもしれません。佐賀県唐津市の農水産物を化粧品の原料にしようという研究が、福岡の大学で進められています。

マスク生活で肌トラブルに悩む人も多い

コロナ禍のマスク生活で困っていることについて、街の人に聞きました。

街の人「シミはそんなにないんですけど、くすみとかは前よりは気になるようになりました」「くすみも気になりますね。シミみたいなのは増えたなという感じはします」

RKB川内信江「コロナ禍でのマスク生活で出てくる悩み。この白いきくらげが救世主になるかもしれません」

突然変異の「白いきくらげ」に着目した研究者

白いきくらげは、佐賀県唐津市のビニールハウスで栽培されています。黒いきくらげが突然変異した非常に珍しい品種です。この白いきくらげの成分に着目したのが、福岡工業大学の桑原順子教授です。

福岡工業大学 桑原順子教授「肌のくすみを抑えるような働きのある成分が入っているんじゃないかということで、大変着目しています」

「ぷるぷるゼリー」に保水性の高い成分

桑原教授によると、白いきくらげには通常の「黒いきくらげ」にはない特徴があるといいます。

桑原順子教授「このあたりが、非常にぷるぷるしたゼリー状になっているのがわかりますかね。一晩おいた後も、これまでの実験でほとんど水分が飛んでいかないということが、目視なんですけどわかっています。このぷるぷるの中に非常に保水性の高い成分が、黒きくらげにない、白いきくらげには入っているのではないかということがわかっています」

老化の要因の一つ「糖化」抑える効果も

さらに、「白いきくらげ」には、老化の要因の一つとされる「糖化」を抑える効果もあるといいます。糖化は、食事などから摂った余分な糖質が、体内のたんぱく質などと結びついて細胞を劣化させる現象です。

桑原順子教授「私たちも大変びっくり驚いたんですけども、身近な普段食べているものから化粧品の様々な機能の成分を新たに見出すことができたというのは非常に嬉しく思っています」

「白いキクラゲ」原料に洗顔石けん

生産者の副島さんは、「白いキクラゲ」を原料とした洗顔石けんを販売していて、今後新しい化粧品も開発したいと意気込んでいます。

グレイスファーム 副島幸輔代表取締役「元々、白いきくらげは将来性が高いんじゃないかと思いとしてあったんですけど、それをちゃんと実験をして裏付けしていただける。エビデンスとして取り上げていただけるということは、私どもも自信を持ってこういうものですよと言えるということになるかと思います」

サバの「ぬめり」も化粧品の原料に

桑原教授が、ほかにも化粧品の原料として注目している食材があります。
唐津市の水産業活性化支援センター。水槽で泳ぐのは、人工でふ化して完全養殖されたサバです。そのサバが身の危険を感じた時に、体の表面から出す「ぬめり」に着目しました。

桑原順子教授「ぬめりに、抗酸化があることがわかりました。酸化反応というのは、様々なシミであったり老化であったり、最初のところで関わる部分ですので、そういった反応を止める作用があるということで、化粧品の素材としても十分に使えるのではないかと思っています」

地産地消の化粧品開発を期待

ぬめりの成分があるものとないものを比べたところ、ぬめりのある方が死滅する細胞が少ないことが分かったのです。今後、サバの「ぬめり」成分を活用した化粧品の開発も期待されています。

水産業活性化支援センター 村山孝行センター長)「一年中おいしくて、刺身で寄生虫の心配をせずに安心して食べられる。それに加えて、美容にもいいということであれば、大変ありがたい特徴だなという風に思っています」

福岡工業大学 桑原順子教授「地産地消コスメであったりとか、地産地消に貢献できるような食品づくりであったりとかそういうものに少しでも生かしていければいいなと思っています」

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