「原発」のある佐賀選挙区~存続?停止?立候補者の考え【参院選】

今月10日に投開票される参議院選挙。1日はエネルギーと脱炭素について考えます。ガソリン価格と電気代は毎月のように上がり、さらに今年の夏は電力不足が心配されています。原発が立地する佐賀選挙区の候補者は、エネルギー問題にどう取り組むのでしょうか?

佐賀県基山町のガソリンスタンドです。29日、店頭の価格表示を見てみると…レギュラーガソリンは軒並み1リットル当たり170円を超えていました。

給油する人「高いですね、買い物の回数を減らしてます」「年金生活者には厳しい、140円くらいにしてくれないと」

原油高の影響を受けるのは車に乗る人だけではありません。

唐津市呼子町の沖合にある小川島。人口は約300人で、多くの漁師がイカ漁や近海の素潜り漁で生計を立てています。

漁師・川添満安さん「燃料が3倍以上の値段になっとるけんですね、リッター30円が今100円近くなっとるけんですね。少しのイカぐらいじゃ漁に出られんね」

かつてはイカ漁をしていましたが、現在は、素潜り漁でアワビやウニなどを獲っています。

九州農政局の統計によりますと、佐賀県の玄界灘の漁獲高は、1990年ごろから徐々に減少し現在は30年前の10分の1まで落ち込んでいます。

その一因と言われているのが、地球の温暖化です。

漁師「もう全然違うね、やっぱり温暖化で磯焼けとかいろいろあるし、だいぶ漁獲量が少なくなってきたけんね」

脱炭素社会の実現をめざし、国は安全性が確認された原発の再稼働を進めたうえで、再生可能エネルギーの比率を高めることなどを盛り込んだエネルギー基本計画を定めました。

中でも再エネの切り札とされるのが洋上風力発電です。唐津市沖では、大規模な洋上風力発電を設置する計画が浮上しています。

しかし、地元の漁協だけでなく福岡や長崎などあわせて10の漁協が反対の声を上げていて佐賀県に対し、およそ1万9000筆の署名を提出しています。

小川島漁協川口安教組合長「洋上風力と再生エネルギーは反対じゃなかとですよ。反対じゃなかばってん、漁業ばせんところに立てろって。若かもんがまだおるけんですよ」

RKB小畠健太「温暖化が漁獲量低下の一因となる一方で、その対策の切り札とされる洋上風力の計画が進めば、漁場が奪われてしまうと、漁師の人たちは危惧しています。エネルギーと脱炭素の問題について候補者たちはどのように考えているのでしょうか」

◆自民・現 福岡資麿候補
今もこの夏場、電力が逼迫している状況の中でですね、安全性が確認された原発については再稼働させていく。中長期的に脱炭素か進めながら、現下の足下での皆様方の生活を支えていく、この両建てで進めていくべきだと思います」

◆立民・新 小野司候補
「今原発をストップすると電気が絶対に足りません。これは本当に将来的に原発に依存しないように、代替エネルギー、風力であるとか、そういうものに転換していく。これからひとつずつ勉強して、進めていくものは進めていくという風にしたい」

◆諸・新 稲葉継男候補
「当面は原発に頼らざるを得ない。けれどそれと同時にどういった手法を考えるか、やはり慎重にきちんと事実に基づいた協議をしていく必要がある」

◆N党・新眞喜志雄一候補
「脱炭素だけで補うって言うのは現実的に不可能だと思っています。日本全国、安全性を確かめた上で、原発はできる限り再稼働させていくべきだと思っています」

◆共産・新上村泰稔候補
「原発はゼロにする、その分のエネルギーは再生可能エネルギーで賄います。太陽光、小水力、風力、地熱などいくつもある自然エネルギーを組み合わせて総合力で、再生可能エネルギーの可能性を追求していきたいと思います」


エネルギー価格の高騰対策に加え、将来的な脱炭素をどう進めるのか。未来を決めるのは、私たちの一票です。

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