博多人形師が3年ぶりの舁き山笠に込めた思い 一番山笠「恵比須流」

博多祇園山笠は今年、3年ぶりに舁き山笠の行事が行われています。祭りに参加する男たちとともに強い思いを抱いているのが、舁き山笠を制作する人形師です。今年の一番山笠「恵比須流」を取材しました。

 

人形師の人形司武平さん

博多人形師の人形司武平(ひとがたつかさぶへい)さん。

博多人形師 人形司武平さん「これは舁き山笠を飾り付けるための道具。小さめでもいいけん、たくさん付けてあげた方が喜ぶ」

恵比須流の舁き山笠を制作

制作しているのは今年の一番山笠「恵比須流」の舁き山笠です。新型コロナの影響で、舁き山笠を作るのは3年ぶりとなります。

人形司武平さん「気合いが入るというよりか、3年ぶりにしたらめちゃくちゃ楽しい。ちょっと飾り山笠とも違うし、いつもの博多人形の作り方とも違うし、祭りの中の人形師の役割というか活躍できればいいなと思います。とにかく楽しいやっていて」

標題は「我誓「博多総鎮守」」櫛田神社の御祭神大幡主命をモチーフに、平和を願い邪気を払う姿を表現しています。

恵比須流は今年の一番山笠

人形司武平さん「一番山笠やけん、めちゃめちゃ気合い入れていると思う。それに応えてあげたいし、恵比須流の人たちが今年無事に奉納して喜んでもらえればいいと思う」

武平さんが目指すのは、迫力のある舁き山笠です。人形を一層目立たせるため、着物にある工夫を凝らしています。

人形司武平さん「追い山笠の時は、これくらいの明るさなんですよ。だからこれで映えるようにできればいいなと思っていますね。着物は上下白にして、ちょびちょび赤を入れながら」

完成間近の舁き山笠

完成間近となったこの日、恵比須流の関係者が武平さんの元を訪れました。

「(作業場に入ってすぐ)おー。いやあいいね。見事な一番山笠になるね」

一番山笠「恵比須流」 瀬戸浩隆総務「歯を食いしばっているようで食いしばってないというか、ものすごい力が入っている。一番山笠で観客のおおっという声が思い浮かぶ」

舁き山笠の飾り付け

今月2日、山笠小屋では舁き山笠の飾り付けが行われました。

*扇子に描かれた下絵と見比べる瀬戸総務
「櫛田宮が隠れた方がいいですか、隠れない方がいいですか」
「櫛田宮を隠したらいかん」
「そしたら、この大きさで正解」

飾り付けが終わり、いよいよ人形のお披露目です。

*顔の覆い外す
「うおー。むちゃくちゃいいね。久しぶりに嬉しいね」

人形師と男たちの思いをのせて

人形司武平さん「よかったです。それだけです。見送りに、いろんな錦の旗とかがついているんですけど、それって3年前から作っていたやつなんですよ。コロナやけんって、じっとしとくんじゃなくて、それまでにちょっとずつ準備して、完成に向かってやっていったものの集大成です」

3年ぶりとなった舁き山笠。人形師と男たちの思いをのせて、15日の追い山笠でフィナーレを迎えます。

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