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「年寄りはついていけない」紙の保険証廃止をマイナンバー最低普及率の村で聞く

政府は、現在の健康保険証を再来年の秋に廃止し、マイナンバーカードに一本化する方針を明らかにしました。唐突とも言える方針の表明に、福岡県内では不安の声があがっています。


◆2024年秋に“紙”保険証を廃止へ
河野デジタル大臣・「現在の健康保険証の廃止をめざすこととします」

河野デジタル大臣はこのように述べ、2024年秋に、健康保険証をマイナンバーカードに一本化する方針を明らかにしました。


◆「ついていけない」の声も
福岡県内で最も高齢化率が高い一方で、マイナンバーカードの普及率が最も低い東峰村では、賛否両方の声が聞かれました。

「私たちは今まで通りでいいとおもうけどね。マイナンバーカードは持ってる。使うことは何もないけどね」
「私たち年寄りはついて行けないようになる感じ、ねえ?」
「何枚もあるより一つになるほうがいいかな」



◆取得したくない人を取りこぼさずに
一方、福岡市医師会の平田泰彦会長は、保険医療を行う医師の立場から次のように指摘します。

福岡市医師会・平田泰彦会長「われわれ協力をしていきたい。ただ、使用する高齢のお患者さんや個人情報が漏洩するんじゃないかと取得したくない方がいるので、そういう方たちを必ず拾い上げて、取りこぼさないように医療を進めていかなければならない」

紙の保険証がなくなり、マイナンバーカードを実質義務化するとなれば、特に高齢者などの負担が大きく、混乱も予想されるため、政府には今後、丁寧な説明が求められます。

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