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1200万円のレクサスは10分で消えた『覆面の4人組』が車の“制御権”を乗っ取りか

1200万円相当の高級車が福岡市の駐車場から“こつ然”と消えた事件は、全国で多発する「CANインベーダー」と呼ばれる手口だった可能性が浮上している。10分ほどでドアロックが解除されエンジンが動かされる「乗っ取り」の手法だ。セキュリティ専門店に対策を聞いた。

月極駐車場に停めた車を『覆面組』が・・・

「まさか自分がという気持ち、売値でも1200万ぐらいだから結構ショックでした」こう話すのは福岡市で飲食店などを経営する松原徹夫さんだ。今月15日未明、職場の近くにある月極駐車場に停めた車を盗まれた。被害にあったのは時価1200万円相当の高級車「レクサスLX」だった―。

松原さん「目撃者の方が『覆面を被った4人組が持っていきましたよ』と…。無事に元通り帰って来てくれたら嬉しいけど、なかなか難しいかな」

小型バッテリー型の装置で車の“制御権”奪ったか

“純正”が突破されるのであれば・・・社外品で重畳化

被害を防ぐためにどんな対策が考えられるのだろうか。真っ先に思いつくのはハンドルロックやタイヤロックだが、塚本社長は「しないよりマシ」程度だと考えている。窃盗団はそれくらいでは突破するからだ。

「CANインベーダー」に対抗するには、解除されるのは車両にあらかじめ備わった“純正セキュリティ”という特性を考える必要がある。

塚元社長「CANインベーダーを使われても、純正のセキュリティは落ちるが、車外のセキュリティを付けることによってサイレンが鳴る」

バックアップの盗難防止装置の価格は10万円~と決して安くはない。しかし、手元のリモコンに通知が来るほか車のエンジンもかからない状態にできるとうたわれている。

警察は、松原さんの時価1200万円相当の高級車も組織的に盗まれた可能性を視野に捜査。同様の手口が福岡県で繰り返されるおそれもあるため、注意を促している。
去年7月に千葉県の中古車販売店で撮影された防犯カメラには犯行の一部始終が記録されていた。映像では、不審な人物がバッグから何かを取り出し、車の助手席側で作業をしている。車のシステムを不正に操作し10分ほどでエンジンを始動させたとみられている。

“純正”が突破されるのであれば・・・社外品で重畳化

被害を防ぐためにどんな対策が考えられるのだろうか。真っ先に思いつくのはハンドルロックやタイヤロックだが、塚本社長は「しないよりマシ」程度だと考えている。窃盗団はそれくらいでは突破するからだ。

「CANインベーダー」に対抗するには、解除されるのは車両にあらかじめ備わった“純正セキュリティ”という特性を考える必要がある。

塚元社長「CANインベーダーを使われても、純正のセキュリティは落ちるが、車外のセキュリティを付けることによってサイレンが鳴る」
バックアップの盗難防止装置の価格は10万円~と決して安くはない。しかし、手元のリモコンに通知が来るほか車のエンジンもかからない状態にできるとされている。

警察は、松原さんの時価1200万円相当の高級車も組織的に盗まれた可能性を視野に捜査。同様の手口が福岡県で繰り返されるおそれもあるため、注意を促している。

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