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「住宅価格が高い」移住者の声…ファミリー層の転出最多~福岡市長選候補者の支援策は

福岡市長選挙は、11月20日の日曜日に投票と開票が行われます。立候補したのは届け出順にいずれも無所属で、現職の高島宗一郎氏、会社員で新人の熊丸英治氏、元福岡市議で新人の田中慎介氏の3人です。今回の市長選挙では3期12年の高島市政への評価が問われるほか、長引くコロナ禍と物価高の影響を受けている市民や中小企業などへの支援策。そして、少子高齢化への対策が争点となっています。今回は少子化対策・子育て支援について考えます。

15歳未満の人口は約20万7000人

親子の貴重な交流の場となっている「子どもプラザ」。福岡市が2004年から整備を進める子育て支援施設で、市内14か所で運営されています。
利用者「無料で遊べるところが多いのは、結構助かりますね」
福岡市の15歳未満の人口は約20万7000人。10年前と比べ4600人増えています。
市民「生まれてすぐ入院したんですけど、そのときに入院費用全部出た。すごく助かりました」「保育園を調べて料金が高すぎて、働いても半分ぐらい保育料にかかって、どうしよう、そんな高いんだって思いました」「物価とか上がっていて、経済的にも2人目とか持って大丈夫なのかなという不安はあります」

「子育てにお金がかかる」

移住者が驚く「住宅価格」

福岡市の地価は上昇傾向

家賃相場も上昇

「ファミリー層の転出」最大の割合

市長選候補者の支援策は

RKB小畠健太「子育て中の方からは、保育園や住宅など様々な面で、不安の声が聞かれました。候補者たちはどのような支援・対策を考えているのでしょうか」

【高島宗一郎氏】
高島宗一郎氏「都市を元気にして、その成長の果実で皆さんの生活をよりよくする良い循環ができてきました」
現職の高島宗一郎氏は、保育所整備や3歳から中学生までの通院医療費の自己負担額を、月500円に抑えたことなど実績を強調。今後、100億円の基金を創設し支援すると訴え、具体的な内容については当選後に明らかにする姿勢です。
高島宗一郎氏「負担をどう軽減するかというところは、相当求められていると思っているので、公約に具体的なことあえては言っていませんけど、次の予算でしっかりと着実に通していって、あっとするくらいの子育て支援は福岡でも打ち出していきたいなと思っています」
【田中慎介氏】
一方、事実上の野党統一候補の田中慎介氏は・・・
田中慎介氏「保育の無償化、学校給食無償化を訴えているのは私、田中慎介だけです」
元福岡市議で新人の田中氏は、子育て支援策としてファミリー世帯の住居費の負担軽減や、教材費など義務教育にかかる費用の完全無償化、公共料金の値下げなどを公約に掲げています。
田中慎介氏「まず保育料の軽減、それからやっぱり学校給食の無償化はすぐにやって、ファミリー世帯の市外転出を防ぐために、この街で暮らしやすい、特に住居費用、それから引っ越しの費用というものは、すぐにでも拡充をして住み続けていただく」
【熊丸英治氏】
そして新人の熊丸英治氏。
熊丸英治氏「お子さん一人あたり、例えば2万円とか補助金を出してそれで備えると」
熊丸氏は「福岡市を子煩悩な街にしたい」と訴えます。財源については、天神ビッグバンなどの再開発で増加が見込まれる固定資産税などを活用するとしています。
熊丸英治氏「お金持ちの福岡市にして、そして大規模にベーシックインカム、しっかりと導入をして、そして子育ての支援を万全にすると」

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