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アールデコの重厚な「旧九州帝国大学」国の文化財に登録へ~“造形の規範”当時の先端技術で建造

旧九州帝国大学(福岡市東区)の建造物が、国の登録有形文化財に登録される見通しです。九州大学の長い歴史とその変遷を示す造形の規範として高く評価されています。

塔を中心とした左右対称の建物


国の文化審議会は18日、福岡市東区箱崎にある旧九州帝国大学、現在の九州大学の4つの建造物を国の登録有形文化財にするよう答申しました。そのうち1930年に完成した工学部本館は、地上3階、地下1階の鉄筋コンクリート建築で建物中央の塔を中心とした左右対称の重厚な外観が特徴です。 旧九州帝国大学の4つの建造物について文化審議会は「九州大学の長い歴史とその変遷を示し造形の規範になる」と評価しています。九州大学の建造物が登録有形文化財に登録されるのは初めてということです。

当時の最先端の技術で建造

九州大学大学院人間環境学研究院都市建築学部門・堀賀貴教授: 「当時の世界あるいは日本の最先端の建築技術をもれなく反映している。アールデコという当時の日本で流行したデザインを規範として象徴している」
福岡県内では、このほか、大川市の浄福寺の建造物3件も国の有形文化財に登録される見通しです。福岡県内にある国の登録有形文化財の建造物はこれらを含めると206件になります。

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