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「ライジングゼファー福岡」ベテラン阿部選手(37)“B1昇格”目指しチームをけん引

プロバスケットボールのチーム「ライジングゼファー福岡」は現在2部にあたるB2リーグで、今シーズン“B1昇格”を目指しています。福岡出身のベテラン・阿部友和選手が地元への熱い思いを胸にチームを引っ張ります。

“優勝の景色を見せたい”

阿部友和選手「ライジングゼファー福岡がB1でプレー、優勝というところの景色を見せたい。その覚悟を持って今年戻ってきたので」
ライジングゼファー福岡の阿部友和選手は、B1「千葉ジェッツ」時代に主力メンバーとして、全日本選手権で連覇を達成するなどB1で輝かしいキャリアを築いてきました。そんな37歳のベテランは、今シーズンの所属先にB2で戦う地元福岡のチームを選びました。

小学2年からバスケットボール


岡市早良区出身の阿部選手、バスケットを始めたのは小学2年のときでした。
父親 一幸さん「帰ってきたらサッカーボールで、ひとりで遊んでいるし、サッカーするんやろうねと思ったら、突然バスケしたいって言って」
母親 幸代さん「とにかく試合で負けたら、そこにコートがあるんですよ、もう100回くらいずっとシュート打ちをして」

バセドウ病で“どん底状態に”

バスケットにのめり込んでいった阿部選手でしたが、中学1年の頃、病に襲われます。
阿部友和選手「バセドウ病っていう甲状腺の病気ですね。ちょっと熱が出たので、そのタイミングで近くの病院に行ったら、大きい病院にすぐ行ってくださいって感じで、そこからすぐ入院して放射線の治療などを始めて、ストレスとか副作用もあったし、いろんな作用で一気に抜けていって、体育の授業もできなかったので、体動かすこと自体ダメって言われて」
約1年間、大好きなバスケットができない日々。どん底の状態を支えたのが周囲の人たちでした。
阿部友和選手「どうにかバスケットできないかなというのを、お医者さんに相談しにいってくれたのが母と顧問の先生で、そういうサポートがなかったらバスケットに戻れてないですし、諦められない、自分がもうダメだと思うギリギリのところまで頑張らなきゃいけないなというのはすごく感じていましたね」

プロ15年目の今シーズン


学した九産大九州高校では全国大会出場はありませんでしたが、大学でも努力を続けた結果プロ選手に。そしてプロ15年目を迎える今シーズンの開幕前、他チームからもオファーがあった中で、B2で戦う地元チームを新天地に選びました。
阿部友和選手「僕の中では福岡はすごく特別な場所だし、プロになった当時から福岡でやりたいなとずっと思っていましたね。優勝した時のあの光景は絶対忘れられないぐらいの、言葉にならないくらいの瞬間だったので、福岡の応援してくださっているみんなに、その景色を見せたいなというのはありますね」

2023年の初ゲーム

*元日
「新年、一発目楽しんで行こ!声小せえよ、阿部さーん」
この日は、試合前まで10連勝中で東地区の首位を走る千葉と対戦、難敵を相手に今年最初のゲームです。

部選手は第3Q途中から出場、終了間際には…あと一歩でスーパーゴールという惜しいシュートに会場が沸きます。その後、阿部選手はプレーしなかったもののチームは強豪を相手に接戦の試合を展開。勝利こそつかめませんでしたが、元日から集まったファンの前で熱いゲームを見せました。試合後、阿部選手はファンと写真撮影です。

サッカー少年がバスケ始めるきっかけに

阿部選手の女性ファン「試合を見に来たら、仕事頑張ろうって思うし、これからも応援していきたい」
中学生のファン「この写真を撮った6年前から見たりしていて、その頃からずっと好きです。自分にとって尊敬する選手です」
保護者「子供が小学1年でサッカークラブだったんですよ、阿部さんがイベントですごく優しくしてくださって、全然わからないのにすごく丁寧にしてくださって、かっこ良かったから、それでバスケットにはまってしまって、バスケットを始めるきっかけだったので、きょうは阿部選手を見たくて来たんです」

“B1昇格”目指す

ファンを、そして地元を大事にする阿部選手が2023年にかける思いは…
阿部友和選手「この2023年にしっかりと目標を達成できるように、福岡の土地でいろんな方が見に来てくれるので、そこで僕がプレーしているのを見に来てくれて、バスケットを始めてくれる子ども達もいるし、皆さんにバスケットが日常になるような熱い試合をどんどんやっていきたいなと思います。ありがとうございました」

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