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火山島・口永良部の春

(貴舩楓(きぶね・かえで)さん15歳。楓さんのふるさと、口永良部島は、屋久島の西約12キロに浮かぶ、人口120人あまりののどかな島です。
島には豊かな自然があふれ、島の人たちはみんなが顔見知りです。
農家のおばあちゃんが採れたての野菜をくれたり、漁師のおじさんが新鮮な魚をくれたり。道を歩けば、島の人たちが声をかけてくれます。都会にはない穏やかな時間が流れるこの島で、楓さんは育ちました。
しかし、去年5月の爆発で全ての住民が島外に避難。楓さんたちも約7ヶ月にわたって屋久島で避難生活を送り、島に戻りました。帰島から3ヶ月、無人となっていた島には明かりがともり、少しずつ噴火前の暮らしが戻ってきました。
「離れたことで島の豊かさを再認識できた」と話す楓さん。島を想う楓さんは、この春、進学のために島を離れることになりました。高校のないこの島では、ほとんどの子どもたちが、中学校を卒業すると島を離れます。親元、そして島を離れる15歳の船出は「島立ち」と呼ばれ、昔から子どもが一人前とみなされる節目とされています。島への感謝の気持ちを胸に「島立ち」を迎えた楓さんとその家族、そして島の人たちの思いを伝えます。
(制作:MBC南日本放送 / プロデューサー:吉村 聡志 / ディレクター:岩元 宏志郎)

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