脱・ダム撤回 ~民意はどこに~
2021年第4回
制作:RKK熊本放送
ディレクター:江上 浩子
去年11月、熊本県ではストップしていたダム建設が動き始めた。
12年前に白紙撤回された「川辺川ダム事業」だ。
きっかけは去年7月に発生した県南部の集中豪雨。記録的な大雨で球磨川やその支流が氾濫し、死者行方不明者67人に上る甚大な被害となった。
球磨川は、過去にも大洪水を起こしていたことから、国は半世紀以上も前、球磨川最大の支流・川辺川にダム建設を計画。しかし、用地買収や環境問題など住民たちの根強い反対もあり難航し、2008年、当時就任したばかりの現在の蒲島郁夫知事が「ダム建設の白紙撤回」を表明する。 その後、抜本的な策が講じられなかった中で起きた大水害。県は早急に新たな治水策の検討に入り、そこで「仮にダムをつくっていれば被害を軽減できた」とする国の推計データを公表。「ダム以外」から「ダム含めた治水」が選択肢となり、住民から意見を聞き取った知事は、「民意は命と清流を守る策を望んでいる」としてダム建設に舵を切った。
被災地では「安心して暮らせる」との声がある一方、川の恩恵で生計を立てる人からは「環境悪化につながる」と反対を訴える動きもある。
知事の転換の背景や、再燃したダム建設に揺れる被災者たちを追った。
制作:RKK熊本放送
ディレクター:江上 浩子
去年11月、熊本県ではストップしていたダム建設が動き始めた。
12年前に白紙撤回された「川辺川ダム事業」だ。
きっかけは去年7月に発生した県南部の集中豪雨。記録的な大雨で球磨川やその支流が氾濫し、死者行方不明者67人に上る甚大な被害となった。
球磨川は、過去にも大洪水を起こしていたことから、国は半世紀以上も前、球磨川最大の支流・川辺川にダム建設を計画。しかし、用地買収や環境問題など住民たちの根強い反対もあり難航し、2008年、当時就任したばかりの現在の蒲島郁夫知事が「ダム建設の白紙撤回」を表明する。 その後、抜本的な策が講じられなかった中で起きた大水害。県は早急に新たな治水策の検討に入り、そこで「仮にダムをつくっていれば被害を軽減できた」とする国の推計データを公表。「ダム以外」から「ダム含めた治水」が選択肢となり、住民から意見を聞き取った知事は、「民意は命と清流を守る策を望んでいる」としてダム建設に舵を切った。
被災地では「安心して暮らせる」との声がある一方、川の恩恵で生計を立てる人からは「環境悪化につながる」と反対を訴える動きもある。
知事の転換の背景や、再燃したダム建設に揺れる被災者たちを追った。
各局の放送予定
RKB | 2月28日(日) | 5:15 |
NBC | 2月28日(日) | 25:50 |
RKK | 2月28日(日) | 4:30 |
OBS | 2月28日(日) | 25:20 |
MRT | 2月28日(日) | 24:50 |
MBC | 2月28日(日) | 5:35 |
RBC | 2月28日(日) | 26:25 |
去年11月、熊本県ではストップしていたダム建設が動き始めた。
12年前に白紙撤回された「川辺川ダム事業」だ。
きっかけは去年7月に発生した県南部の集中豪雨。記録的な大雨で球磨川やその支流が氾濫し、死者行方不明者67人に上る甚大な被害となった。
球磨川は、過去にも大洪水を起こしていたことから、国は半世紀以上も前、球磨川最大の支流・川辺川にダム建設を計画。しかし、用地買収や環境問題など住民たちの根強い反対もあり難航し、2008年、当時就任したばかりの現在の蒲島郁夫知事が「ダム建設の白紙撤回」を表明する。 その後、抜本的な策が講じられなかった中で起きた大水害。県は早急に新たな治水策の検討に入り、そこで「仮にダムをつくっていれば被害を軽減できた」とする国の推計データを公表。「ダム以外」から「ダム含めた治水」が選択肢となり、住民から意見を聞き取った知事は、「民意は命と清流を守る策を望んでいる」としてダム建設に舵を切った。
被災地では「安心して暮らせる」との声がある一方、川の恩恵で生計を立てる人からは「環境悪化につながる」と反対を訴える動きもある。
知事の転換の背景や、再燃したダム建設に揺れる被災者たちを追った。
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