PageTopButton

みんなの家庭の「家事シェア」は!?夫と妻の言い分を大調査

総務省が調査した1996年から2016年までの6歳未満の子供を持つ夫・妻の育児や買い物などを含めた家事関連時間の週平均データがあります。

妻と夫を分けて見てみると、妻のデータは1日約7時間半と20年間ほぼ変わっていません。夫のデータを見てみると1996年には38分だったものが、20年後には3倍ほどの1時間23分になっています。
このデータを見てスタジオでは「夫の家事時間は増えているのに妻の家事時間はほぼ減っていないということから夫の家事は果たして助けになっているのか」という厳しい声も。

妻側、夫側と色々な意見はあると思いますが、ここ数年はコロナ禍で自宅にいる時間が増えていることからどんな変化が起きているのか街で生の声を聞いてみました。

妻と夫の家事分担は?

現在の「パートナーとの家事シェアの割合」を調査したデータでは、79%の家庭で、妻の家事負担率が7割を超えていることが分かります。実際はどうなのか、まずは福岡市天神で妻と夫の家事の分担をどうしているのかインタビュー。

70代女性は「夫は家事を一切せず下の物を取るときも妻を呼ぶ」とのこと。夫が退職してからは、1日7杯飲むコーヒーのうち1杯目だけは作ってあげて後は自分で作ったり買ったりするように言って、反抗しているそう。
続いて結婚51年の80代男性。家事の分担は「妻10対夫0」。妻も仕事をしていたので結婚前は「家事は半々よ」と言われていました。しかし男性のほうも仕事が大変で申し訳ない思いもありましたが、妻にまかせっきりにしていたということでした。

生後5ヶ月の娘の服を買いに来たという20代共働き夫婦の家事分担割合は「妻6対夫4」。掃除など妻が苦手なことを夫がするそうで、他にもエアコンを掃除したり、赤ちゃんをお風呂に入れたり、たまに料理や洗濯もするとのこと。夫は「妻だけに家事の負担をかけたくない」と話します。

60代女性は、家事の分担は共働き夫婦のため「妻5対夫5」とのこと。帰りが早いほうがするそうで、特に子どもが小さい時は帰ってからの時間も限られているので「自分が全部しようと思ったら大変だった」ということでした。
同じく共働きの40代女性の家事分担割合は「妻7対夫3」。夫は忙しかったのもあってこの割合になっていると話します。夫には子ども3人が部活で汚した洗濯干しや大量のごみ出しなどの力仕事などを担当してもらうそう。

続いて共働きの50代女性は、家事分担は「妻8対夫2」。女性があまり得意ではない掃除が夫は大好きでとても上手なんだそうです。
共働きの30代女性は「妻7対夫3」の家事分担。夫はカビキラーが大好きで毎週土日、家中をカビキラーまみれにするとのこと。また妻が放置しておいた洗濯物を畳むようになったとのことで、夫の性格や嗜好を見極めれば苦にならない家事はきちんとやってくれると話してくれました。

各家庭によって違いが大きいですが、特に70代80代世代は「男性は台所に入るなと言われていた時代」というのもあって家事分担があまり進んでいないといえます。
スタジオではカビキラー好きに共感する男性陣。高田課長は「カビが生えてからカビキラーをする」そうで、宮脇アナは「カビ取っておいたよ」「お風呂洗ったよ」などとお礼が欲しいがために言ってしまうとのこと。
それに対してコメンテーターの沢松さんからは大々的に「やりました感」を出すのは違うと主張。
また宮脇アナが家族みんなで飼っている「カブトムシのお世話」も家事に入るのかと言うとスタジオ全体から「それは趣味だ」と猛バッシングが・・・。このように女性と男性によって家事をどこまで含むかの違いもあり「実際の男性の家事負担はさらに少ないのではないか」という意見も出ました。

職業別の生の声

仕事や環境の違いで変化が出るのではないかということで、職業別にお店を経営している方の生の声を紹介します。

まずは料理人の世界から。和食歴18年の独身37歳のオーナーにインタビューしました。
結婚している先輩たちは自宅でほとんど料理を作らないそう。その理由として、帰宅が深夜になるので家族と一緒に食事をする機会が少ないことが挙げられます。また自分で料理を作っていると出来上がりの味が想像できてしまうという職業病のせいだとも・・・。
「普段は自分以外の人が作る料理を楽しみたい」「妻の料理を食べて素直においしいと言ってみたい」という方が多いそうです。オーナーは家庭を持ったら、常温で食べてもおいしい子どもの弁当を作りたいと話します。「手伝う」というよりは「できる方がやる」という形にしたいんだそうです。

続いて福岡市中央区赤坂の美容室。ご夫婦で15年間お店を切り盛りしています。同じ職場で働く共働き夫婦の家事分担割合は「妻7対夫3」。夫は洗濯とお風呂掃除を担当しているとのこと。「お店を始めたのが娘が生まれた時で、働くことも家事も夫婦一緒に分担しなければ生活が回っていかなかった」と話します。
妻が夕方早めに帰って夕食の準備をするそうで、自宅のガスコンロやシンクは毎日磨くそう。さらに毎日床を掃き、2日に1回は雑巾がけをする徹底ぶり。夫は妻に「おいしいご飯を3食作ってくれること」「同居している夫の両親の世話をしてくれること」に感謝していました。

最後にインタビュー中に美容室で髪を染めていた女性客にインタビューしてみました。現在独身だという女性の家事分担割合の理想は「妻5対夫5」。友達夫婦は家事を一緒にやっているイメージがあるそうですが、親世代はあまり一緒にやっていないイメージなんだとか。そんな親世代を見て育ったので家事の分担について妻と夫は平等であるべきだと考えるそうです。
〇酒×魚 わ屋 / 福岡市中央区高砂2丁目
〇美容室LIMBS / 福岡市中央区赤坂

視聴者意見をご紹介


番組では家事分担に対する本音・不満を公式LINEにて募集しました。視聴者さんの意見をご紹介します。
まずは、うまく夫を操縦してやってもらっているという50代女性。当初から分担を決めてしまうと、してもらえなかったときに腹が立ってしまうし、結局自分がすることが夫にとって当たり前になってしまうと考えたとのこと。必ずオーバー気味に「ありがとう」「助かったわ」と感謝を伝えるそうです。高田課長も「まだやってないの」と言われるのは嫌で「いつになったらやるかな」とうまく操縦してもらったほうがやるそうです!

続いて家事はほぼ100%自分がやっているという女性から。炊飯器のふちに乾燥した米粒がついていたら何も言わずに掃除をし、やっているアピールをしてくる夫なんだとか。スタジオの女性陣は「口だけは出さないでほしい」「家事を手伝うか口を出さないかのどっちかだ」とコメント。
続いては「退職と同時にやらされている」という男性。退職と同時にやらされていましたが今では妻に不満に思われているらしく、お風呂掃除はもうしなくていいと言われてしまったそう。

続いても男性からの意見です。「妻が育休中でできる限り手伝っているところは手伝っているが、なぜか私ばかりと不満を言われる」とのこと。また妻の負担が大きいことは認めるものの、育休が明けたら負担は同等になるのに「女性は求めることが多い」「言われなくてもしてよとの感覚が強い」「言ってくれればケンカにならないのに」という不満があるとのこと。
男性陣は共感の嵐ですが、コメンテーター沢松さんは「普段妻がやっていることを見れば次に何をしてほしいか自ずと分かるはず」だと反論。これには男性陣も言い返すことができませんでした。

さらに女性の不満として「言ったら家事をするのか」という意見が送られてきました。「職場でも言われないとしないのか」という言葉が出ると、男性陣も確かにと納得がいった様子。
他にも「結婚後、男性は変わらないでほしいと願い女性は変わってほしいと願うのだ」という興味深い意見もありました。

色んなメッセージを送ってくださった視聴者の皆さんありがとうございました!

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう

radiko 防災ムービー「いつでも、どこでも、安心を手のひらに。」