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西九州新幹線開業!生まれ変わった諫早駅を駅長が案内

暮らし
北部九州・山口災害情報パートナーシップを結ぶコミュニティFM各局とRKBによるコラボ番組『ローカる!』。地域密着のコミュニティFM局のパーソナリティにとっておきの街ネタを紹介してもらう。10月は長崎県諫早市にあるエフエム諫早の放送エリアが西九州新幹線開業で盛り上がっている様子を伝える。(報告:ディレクター荒木風花)  

諫早駅ホームは「かもめ」絶好の撮影スポット

ディレクター荒木は長崎県長崎市出身。諫早市には家族で小長井町のカキ小屋に毎年行ったり、全国高等学校総合文化祭が長崎県で行われた時、会場が諫早だったため半年ほど通っていたりと、諫早には思い出がたくさんある。その諫早に新幹線が通ったということで、今回は生まれ変わった諫早駅の中を駅長の山口哲矢さんとエフエム諫早の太田陽さんに案内してもらった。
まず案内されたのは9月23日に開業したばかりの、西九州新幹線のホーム。数年かけて整備されたぴかぴかのホームだ。武雄温泉駅から出発した「かもめ」がそのホームへ入ってくると聞き、待機した。

荒木:かもめの先頭を見ていないのですが、どんな感じですか?

 

エフエム諫早・太田さん:かわいいですよ~。美人さんだと私は思っていました。

 

諫早駅・山口駅長:ライトの周りが黒く縁どられていて、ぱっちりしています。
 
「かもめ」という文字やロゴが車体のところどころに入っている。次の駅、長崎へは8~9分で着くという。そんな話をしていたら、光の速さでかもめが長崎へと去っていった。駅長曰く、写真を収めるポイントがあるそうだ。

山口駅長:出発するとすぐ右にカーブするので、かっこいい写真を撮る方が多いです。逆に大村方向に行くときは勾配を下っていき、ジェットコースターのような写真も撮れるかもしれません。
開業して間もない諫早駅には平日にもかかわらずかもめの写真を撮りに来ている人がいた。開業してから「やっと新幹線来たね」と声をかけられることも多いという。そんな諫早駅は一気に未来がやってきたというくらい様変わりしている。改札に向けて歩くと、解放感がある広場が私たちを迎えた。諫早駅の西口を見渡せる大きな窓も特徴的だ。

山口駅長:昔は駅の西口と東口は地下通路で繋がっていましたが、今回の駅が開業してからは改札の前を通って行き来ができるようになっています。駅開業に合わせて、西口にはお花を地元の園児や高校生が植えてくれました。なにをモチーフにしているか分かりますか?

荒木:…………あ!!かもめですか!?

 

山口駅長:大正解です!!赤い花と白い花で新幹線を表現していています。みなさんにもかくれかもめを見つけていただきたいです。
改札近くには在来線の乗り換えホームがあり、今までと同じように長崎や佐世保、大村、小長井方面へローカル列車に乗っていくことができる。改札を出ると、お店が立ち並ぶ。

山口駅長:改札を出ますと、目の前にはスターバックスさんがあります。その隣にはファミリーマートで、ここでは諫早や長崎の土産を購入することができます。さらに諫早の観光案内所があり、観光情報を知ることができます。
 
諫早名物「おこし」や森長のカステラ、杵の川のお酒も売られていた。そんな諫早は長崎県の中心にあたるため、こんな特徴があった。

エフエム諫早・太田さん:諫早は県央なので、この諫早駅を中心に雲仙や島原をはじめとして、長崎県内どこでも行くことができるという場所なんです。諫早駅からは島原鉄道も出ているため、諫早のみならず長崎を巡ってほしいですね。
新幹線開業にあたり、諫早駅はビルの機能も持ち、宿泊ができるホテルや以前は駅の前にあったバスターミナルも1階に整備された。さらに、サッカーチーム「V・ファーレン長崎」やバスケットチーム「長崎ヴェルカ」のグッズを購入できるショップもある。ストリートピアノや市の交流広場もある。ここではイベントも多く行われており、諫早内外の人が集まる場所へと生まれ変わった。

エフエム諫早・太田さん:V・ファーレン長崎のホームスタジアムがあることから、アウェイのお客さんにも楽しんでもらいたいと、駅構内はもちろん、駅近くの商店街では地元の人がおもてなしをするという取り組みもあるんです。次は観光でまた諫早に来てほしいんですよね。
新幹線開業にあたり、多くのイベントが行われ、街の期待も高まっていったという。

山口駅長:盛り上がっているという実感はありましたね。強く実感したのは開業1年前イベントでした。もう新しい駅もほぼ完成している中で、駅やその周辺でイベントをして多くのお客様が来てくれました。そこですごく期待の高さを感じました。その後、試運転でかもめが諫早駅に入ってきたり、切符が発売されたりしたことで徐々に期待と楽しみが膨らんでいきました。
9月23日に開業し、その日を含めた週末3日間は諫早全体が盛り上がったという。新幹線に乗って県外から多くのお客さんが来て、みんなで開業をお祝いした。そんな諫早駅の魅力を改めて聞いた。

山口駅長:交通の要衝ということがあって乗り換えはしたことがあっても、降り立ったことがないという方が多いんです。これを機に、駅の外に出て、自然の豊かさや食べ物の魅力を体感してほしいです。開業して、「近くなったなあ」とすごく実感してもらえると思います。ぜひ諫早に新幹線でお越しください。
 
生まれ変わった諫早駅、ここから未来への希望を感じた。10月9日は諫早初の地域おこし協力隊と諫早の観光名所「眼鏡橋」の歴史に迫る。

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