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12月5日はウォルト・ディズニーの生誕日。そこで、この日のRKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』では、ディズニーの“冬の名曲”を紹介。音楽プロデューサー・松尾潔さんが解説した。
ウォルト・ディズニーの功績
アニメーションの世界の父であり、アミューズメントパークの定義を変えたとも言われているディズニーランドを作ったウォルト・ディズニーさんは1901年12月5日生まれ。もしご存命であれば、きょうで121歳ということになります。ディズニーさんは亡くなったのも実は12月で、1966年12月15日、65歳のときに亡くなっています。
エンターテイメント業界に後に残した影響でいうと、この命日の方が実は重要。というのは、ディズニーさんが亡くなって何年かということが、著作権が有効か無効かに関わってくるからです。ディズニー家を取り巻く人たちの莫大な権利があるわけですよね。そこを維持するために、いろんなロビー活動をやっていて、実際それで世界中の著作権の長さが決まっている。それぐらい後世に大きな影響を与えた方なんです。
エンターテイメント業界に後に残した影響でいうと、この命日の方が実は重要。というのは、ディズニーさんが亡くなって何年かということが、著作権が有効か無効かに関わってくるからです。ディズニー家を取り巻く人たちの莫大な権利があるわけですよね。そこを維持するために、いろんなロビー活動をやっていて、実際それで世界中の著作権の長さが決まっている。それぐらい後世に大きな影響を与えた方なんです。
「A Christmas Carol Main Title」
彼のいろんな功績の中でも私たちに身近なのは、アニメーションをはじめとする映画ではないかと思います。名曲をたくさん生み出してきたディズニー映画の中から、きょうは冬の曲を紹介します。まずは「クリスマス・キャロル」。2009年、ジム・キャリーが1人7役の吹き替えをやったということで、アメリカでは有名になりました。
日本では山寺宏一さんが担当しました。アメリカ版のCDを買うと「ジム・キャリーズクリスマス・キャロル」と書いています。これ、日本版を出すときに「山ちゃんのクリスマス・キャロル」ってタイトルを変えるべきじゃないかって僕は言ったんですけど、レコード会社の関係者は誰も見向きしてくれませんでした(笑)
メインタイトルのアラン・シルヴェストリが作曲した「クリスマス・キャロル」は比較的新しい曲ですが、ディズニー発信で今ではジャズのスタンダードになった曲もあります。
日本では山寺宏一さんが担当しました。アメリカ版のCDを買うと「ジム・キャリーズクリスマス・キャロル」と書いています。これ、日本版を出すときに「山ちゃんのクリスマス・キャロル」ってタイトルを変えるべきじゃないかって僕は言ったんですけど、レコード会社の関係者は誰も見向きしてくれませんでした(笑)
メインタイトルのアラン・シルヴェストリが作曲した「クリスマス・キャロル」は比較的新しい曲ですが、ディズニー発信で今ではジャズのスタンダードになった曲もあります。
「When You Wish Upon A Star~星に願いを~」
「When You Wish Upon A Star~星に願いを~」という曲ですね。紹介したいのは、ジャズピアニストの中でも頂点に位置する、ビル・エヴァンスのバージョンですね。これはビル・エヴァンスのリーダー作品で、フレディ・ハバードというトランペット奏者が素晴らしいプレーをきかせています。
もちろんこの曲は歌詞付きのバージョンでも有名でいろんな人が歌っているんですが、日本では僕も長らく一緒に仕事してきた平井堅さんが歌っています。これは1940年のディズニー映画『ピノキオ』の主題歌で、この年のアカデミー賞の作曲賞・歌曲賞も受賞しています。ディズニーソングとして初めてのオスカー受賞でした。
さらに、アメリカン・フィルム・インスティチュートという、映画を歴史にとどめていくための組織のアメリカ映画主題歌ベスト100で、アニメ映画としては最高位の第7位です。1940年にアニメ映画があったこと自体に驚いてもいいのかもしれないんですが、どこから出てきたのかがもう分からないぐらいスタンダード化している曲といってもいいかもしれません。
もちろんこの曲は歌詞付きのバージョンでも有名でいろんな人が歌っているんですが、日本では僕も長らく一緒に仕事してきた平井堅さんが歌っています。これは1940年のディズニー映画『ピノキオ』の主題歌で、この年のアカデミー賞の作曲賞・歌曲賞も受賞しています。ディズニーソングとして初めてのオスカー受賞でした。
さらに、アメリカン・フィルム・インスティチュートという、映画を歴史にとどめていくための組織のアメリカ映画主題歌ベスト100で、アニメ映画としては最高位の第7位です。1940年にアニメ映画があったこと自体に驚いてもいいのかもしれないんですが、どこから出てきたのかがもう分からないぐらいスタンダード化している曲といってもいいかもしれません。
「Let It Go」
ディズニーがすごいのは、コンスタントに名曲を生み出し続けているところで、記憶に新しいところでは、「Let It Go」。世界中を席巻して、しかも世界25か国の言葉でヒットしました。それがリレー形式、メドレー形式になっているのがYouTubeで見ることできるんで、ぜひご覧になってください。
日本だと松たか子さんとMay J.さんですが、英語バージョンのイディナ・メンゼルさんの曲もいろんなところで聞かれました。改めて、やっぱりカルチャーを長く広く展開していくためには、ビジネス化しなきゃいけないな、っていうことも考えさせてくれた一曲です。
日本だと松たか子さんとMay J.さんですが、英語バージョンのイディナ・メンゼルさんの曲もいろんなところで聞かれました。改めて、やっぱりカルチャーを長く広く展開していくためには、ビジネス化しなきゃいけないな、っていうことも考えさせてくれた一曲です。
「As Long As There's Christmas」
最後に、クリスマスど真ん中を歌った曲。先ごろALSと診断されたことを発表した、ロバータ・フラックさんと、ピーボ・ブライソンさんの名デュエットで、“クリスマスがある限り”という意味の「As Long As There's Christmas」。
美声の持ち主であるピーボ・ブライソンさんは、セリーヌ・ディオンさんと一緒に歌った「Beauty and the Beast」(美女と野獣)、レジーナ・ベルさんという人と一緒に「A Whole New World」と、ディズニーに2曲もの男女名デュエットを残している方ですが、知られざるもう1曲がロバータ・フラックさんとの「As Long As There's Christmas」。これもなかなかの名曲です。
美声の持ち主であるピーボ・ブライソンさんは、セリーヌ・ディオンさんと一緒に歌った「Beauty and the Beast」(美女と野獣)、レジーナ・ベルさんという人と一緒に「A Whole New World」と、ディズニーに2曲もの男女名デュエットを残している方ですが、知られざるもう1曲がロバータ・フラックさんとの「As Long As There's Christmas」。これもなかなかの名曲です。
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