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今週のお題は「実質賃金7ケ月連続減少」

ラジオ
最近のよなおし堂は、毎日「にわか」で始まっていることにお気づきですか?
毎日その日のニュースで一所懸命つくってます。
そして、水曜日はいつもの「よなおしにわか倶楽部」。風刺、構成、オチを考えるのが大切です。
今週のお題は「実質賃金7ケ月連続減少」

仲谷一志のにわか
「よい!何な今夜のオカズぁまた、もやし炒めだけか!もう10ヶ月も前から俺の給料ぁ上がっとるとぃ、毎日もやし。ちったぁマシなもんば食わせんか!」
「何ば言いようと。あんたぁスーパーやら行かんけん分からんやろうばってん、あんたの給料が上がった分よりモノの値段の上がっとる!実質賃金な下がっとるとよ」
「そうやったとや?」
「それより政府が言いよるインフレ手当ぁいつ出るとね?」
「そげなもんな大企業だけたい。オレんがたのごたる中小企業にゃ無かとたい」
「無かかどうかぁ社長さんに聞いたらよかろうもん」
「そんなら、手紙ば書いてもう!」
「手紙やら面倒くさか。なして面と向うて聞かんとね?」
「そらぁ物価の話じゃけん、口頭(高騰)ぁ嫌」

博多にわか振興会相談役の志木らん梅さんに採点していただきます。
  風刺:3/4  構成:3/3  オチ:2/3  合計:8/10
講評
 風刺、主張という部分はインフレ手当の件を社長に面と向かって言えないという庶民の気持ちを代弁していました。
インフレ手当が中小企業には出ないという情報は私の確認不足でした。申し訳ありません。
風刺表現では批判をそのままではなく、逆の表現で皮肉を入れると満点だと思います。
つまり、「政府ぁ大企業だけぃインフラ手当ば出すて言いよんなるけん、安心しとる」「ああたんとこの会社ぁ5~6人の小企業の会社やなかね」「何や、配達ぃ自転車で荷台ば使いよる台企業じゃなかとや」など。
 構成はスムーズな流れで、内容も終始庶民の生活に徹していました。
博多にわからしい庶民性が表現されていました。
物価高騰関連のお題で「高騰」をオチにしていることが構成のよさにつながっています。
 オチの私の一案のにわかもそうですが「高騰」「口頭」は比較的多いオチです。
「口頭は苦手」にすると庶民としての弱さが出て、より共感を得そうな気はします。
私が一案として考えていた博多にわかは次の通りです。
「厚労省がアンケートば取っとる。今年10月の現金給与の総額ぁ僅かぃ増えて10ケ月連続の上昇やったげなばい」
「そらぁ実際ぃ貰うた名目賃金なそげんやろうばって、物価ば加味した実質賃金が7ケ月連続減少しとうとげなばい。厚労省の発表ぁ給与ぁ増加傾向ばって、物価の上昇ぃ賃金が追い付いついとらん状況げな」
「何か他人事のごたる表現やね。その内容ぁ文書やったとな。口先だけやったとな?」
「そらぁ物価の上昇も加味した内容のことやけん、大方、口頭(高騰)じゃろう」


志岐らん梅さんのお手本にわかです。
「厚労省がアンケートば取っとる。会社から実際ぃ貰うた名目賃金な10カ月くらいぁ数%増えとるごたるが、物価ば加味した実質賃金が、7ケ月連続減少しとうとげなばい。こげな時期やけん、会社の社長から給料ば増やすやら減らすやらの話が、ついでの時ぃあるかも
知れんばい」
「そげな給料の話ばついでの時ぃしてもろうたら困るばい」
「なしな?」
「そらぁ、話のついでのことやけん、減給(言及)だけぁ避けて欲しか」 

毎日のオープニングのにわかもお楽しみいただきながら、また来週の水曜日もお楽しみに。

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