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今週のお題は、「中国ゼロコロナ政策終了」です。

ラジオ
よなおし堂は毎回、午後4時に「にわか」で始まります。その日に気なるニュースを「にわか」で表現しています。毎回オープニングからお聞きください!

そして毎週水曜日の午後5時過ぎには、博多にわか振興会相談役の志岐らん梅さんと一緒に、博多にわかを「よなおしにわか倶楽部」というコーナーで楽しんでおります。
今週は、仲谷一志が「中国ゼロコロナ政策終了」というお題でにわかを作ります。
仲谷一志のにわかです。

「中国の重慶市やら浙江省、幾つかの地区じゃ『新型コロナの陽性反応でちゃ無症状やら軽症の場合ぁ通常通り出勤可能』ていう通達ば出したげなばい」
「何なそらぁ。この間まで習近平指導部ぁ『ゼロコロナ政策』ぃこだわっとったとぃ、百八十度変わっとる。会社ぃ行て構わんとね」
「中国ぁゼロコロナ政策の幕引きばしたとたい。オミクロン株の猛威ぃ対応出来んし、感染
者が爆発的ぃ増えとるけん、ゼロコロナとか言いよったら社会が崩壊してしまうけんね」
「ばってん、このままやったらどんどん感染が広がろうもん」
「そこぁ習近平さんな各会社の建物の材料ば指示したりして、しっかり考えとる」
「どげな考えな?」
「木(気)にしない」

志岐らん梅さんの採点です。
風刺:3/4  構成:2/3  オチ:2.5/3  合計:7.5/10 
講評です。
 オチの「木を使いなさい」と言うなかに「(習近平指導部が)気にかけない」というのは強い風刺表現になっています。さりげなく言うところ粋です。
 構成では途中からいきなり「建築の材料」に切り替わっています。順を追った丁寧な説明がある方がいいです。構成としては、ゼロコロナ対策を止めて経済に舵を切った習近平指導部。おそらく世界一を誇る建設産業に手を出していくだろう。指導部は建築材料にまで指示を出すだろう。「その建築材料ぁ金属やろうかプラスチックやろうか?」「指導部の人たちぁ言いなろうや、ゼロコロナから経済発展に切り替えたことやけん、木にしない(気にしない)て」
 オチは「木にしない(木を使いなさい)」と「気にしない(気にかけない)」と厳密にいうと「とんとんオチ」になっています。つまり「木」と「気」そして「しない(博多弁でしなさいと言う意味)」と「しない(ある物事を行わない)」と二重にかかっています。博多にわかに慣れてくると二重にかかる「とんとんオチ」に凝ってくる人もいますが片オチになることが多いです。この場合はりっぱな「とんとんオチ」として成立しています。


「とんとんオチ」なんて技が使えるようになるなんて、だんだん上達している証だと考えていいのでしょうか。
仲谷、まだまだ頑張りますよ~。


では最後に、志岐らん梅さんのお手本にわかです。

「中国ぁゼロコロナ政策ば終了さしとる。低迷しとる経済の立て直しのためげな。ばって、コロナの感染者ぁ増える一方ばい。テレビ報道でありよったが、医者と患者が一本の容器の分ば仲良う、いっしょぃ、点滴したりしよんなった。それから点滴しながらマージャンばする人もおんなった。そげな人たちぁ点滴ば受けるとも手慣れとう感じやったね」
「ばって、そげな人たちの中にゃ遠方から車で来た人もおんなるとじゃろう。車ぁちゃんとした所ぃ止めとんなるとじゃろうか?」
「そらぁ心配せんでよかろうや。点滴ぃ慣れた人たちなら、大方、駐車(注射)にも慣れちゃろう」

また来週!

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