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福岡県からホンモノで世界を目指す!「おしゃれなお香たて」と「罪悪感のないマカロン」――家業アトツギ支援 ISSIN 2nd #2

いま少子高齢化で中小企業の後継者不足が深刻化しています。そこで注目されているのが若い世代が後を継ぐことで家業を発展させる事業改革!

福岡県は「事業後継者であるアトツギ」を対象に、世界で勝てるホンモノの商品開発を目指すプログラム“ISSIN”を2021年7月にスタートさせました。

“ISSIN”とは?

ISSINとは、「事業後継者であるアトツギ」を対象に世界で勝てるホンモノの商品開発を目指す福岡県のプログラム。名だたる企業経営者がアドバイザーを務め、クラウドファンディングによる資金調達を目指します!

福岡県の担当者に、去年の実績を聞いてみると…?昨年は全部で9社がクラウドファンディングサイト「マクアケ」に出店。目標金額を達成する企業が続出し、目標金額の17倍を達成する企業も現れました。
その結果を受けて、ISSINは2022年7月から“ISSIN 2nd”として2度目のスタートを切りました。今回はアトツギ企業8社が参加しています。

各社の開発商品は2月14日からクラウドファンディングが開始され、「マクアケ」のサイトから一般の方も購入することができます。

2代目の職人技!おしゃれなお香たて/村田木型製作所(宗像市)

福岡県宗像市、創業41年「村田木型製作所」。ISSINに参加しているアトツギが2代目の村田誠さんです。木型とは金属を流し込み鋳物を作るための型の原型となる型のこと。鋳物製品の設計図どおり、精密に作られる「木型」。その木型から、鋳物メーカーが砂型にして鋳物を作ります。
まず木型を入れ特殊な砂で押し固めて、上半分・下半分に分けて型取りします。砂を硬化させて木型を取り出すと、中に完成品と同じ形の空間が出現、それが「砂型」です。上下合わせた砂型に、溶けた金属を流し込み、冷やして取り出せば鋳物製品の完成です。

会社を創業したのは父の省三さん72歳、いまだ現役バリバリの木型職人です。複雑な形の鋳物製品は部分ごとに分けて木型を作成。木製の加工精度は0.3㎜以下。最後は職人の手仕事で仕上げます。2代目の誠さんは高校卒業後、実家に就職して修行を開始。2代目が機械化を推し進めてデジタル化を加速!あわせて若い世代も入社し、職人技術の継承にも力を注いでいます。
そんな2代目がISSINの支援を受け開発した新商品が、アルミで作られたおしゃれな「お香たて」。企画、デザイン、設計をして木型を作り、鋳物メーカーにお願いして、アルミで製品化しました。一見「お香たて」に見えないフォルムですが、いったいどうやって使うのでしょう?お香は横の穴に刺し、火をつけカバーをかぶせます。お香が焚かれて短くなるのを可視化できるよう外側には数字が書かれています。灰や燃えカスは金属面に落ちるので安全にも配慮した作りとなっています。若い世代の社員と一緒に企画デザインや設計をして製作。木型や鋳物をもっと若い人たちにも知ってほしいという思いも込めて製品化されました!

3代目開発!罪悪感のないマカロン/お菓子のキタハラ(大牟田市)

続いてのISSIN参加企業はスイーツ店。福岡県大牟田市にある「お菓子のキタハラ」。
創業61年、祖父が町の小さなおまんじゅう屋さんとしてはじめました。アトツギは3代目の北原雅史さんです。祖父が考案した「かりんとう饅頭」は創業当時からのロングセラー。和菓子はもちろん洋菓子も。一番人気は「苺の生ロールケーキ」。生地表面がビスケットのようにサクッと軽い食感が特徴です。2代目の父の代から和洋菓子店に業態を変更。代々地元に愛されているお店となっています。

北原家には実は息子さんが2人いて、2代目の父、洋二さんは長男の俊介さんが後を継ぐと思っていたのですが、7年前フランス行きの話しが舞い込み、現在はパリの名店でパティシエとして働いているそう。3代目の弟の雅史さんは大学卒業後、いったん就職をしましたが、転職を機に実家を継ぐことを決意。いろんな情報を取り入れながら、現在3代目としてお店を支えています。
代々、受け継がれてきた技術と、兄弟のアイディアを取り入れ、3代目の雅史さんがISSINの支援を受け、作った新商品は「ブラザーマカロン」。本来、マカロンはチョコレートや生クリーム、バターを使って作るのですが、このブラザーマカロンは、低糖質で低カロリー、罪悪感の少ない白あんのマカロンに仕上がっています。
手作りの白あんの原料は「しろいんげん豆」。食物繊維、ビタミンB1、カルシウムと栄養豊富で、バターや生クリームより断然低カロリー。その白あんにメロンのフルーツピューレを合わせ、マカロン生地でサンドしました。マカロンの生地はフランス・パリ在住のパティシエ、兄・俊介さんのレシピ。天然の色素を加えたメレンゲに、アーモンドパウダーをあわせ、加える砂糖は少なめに。これで低糖質のマカロン生地になります。砂糖が少なめのため生地が膨らみにくく、焼き上げる時間と温度が重要なんだとか!
兄のレシピで2度焼きする生地に、代々伝わる和菓子の技術を使った白あんをサンドし、低糖質・低カロリーの「ブラザーマカロン」が誕生しました。兄弟の絆をネーミングに込めました。雅史さんは、筋トレやボディメイクをしている人にも罪悪感なく食べてほしい、そして、ご年配の方にはフランスの最中のような感覚で食べてほしいと思いを語ります。

各社の開発商品は2月14日からクラウドファンディングが開始され、「マクアケ」のサイトから一般の方も購入することができます。

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家業アトツギ支援ISSIN

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