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まだまだこれから ~帽子作家・熊谷美南子 79歳~

展示会場に並ぶ色鮮やかでユニークな形の帽子たち。生み出したのは熊本市在住の帽子作家・熊谷美南子さん(79)。オーダーメイドを中心に帽子の制作を行っている。

舞台衣装などを手掛けた経験を経て、34歳で帽子作家に。「最初から最後まで全てを自分の手で作り上げたい」と決めたものの、帽子作りは未経験。最初は地球儀を頭に見立て、生地を貼り合わせていたという。「独学だからこそ枠にとらわれない帽子が生み出せる。専門家には驚かれるけどね」とあくまでも我が道を行く美南子さん。もちろん被り方も自由だ。「前後も左右も決まってないの。かぶる人があって帽子は完成する。自分の好きなようにかぶる」のが美南子流。

帽子作りは全て手作業。自分の好きな色にしたいため、布も自宅で染める。「世界でひとつ」だけの帽子はファンも多い。依頼の理由は様々で、過去には「がん治療中なので、外出したくなるような帽子を」というオーダーも受けた。
80歳目前の美南子さん、今後はよりアート性の高い「作品」としての帽子作りに専念すると決めた。「まだまだやりたいことばかり。初めてがあるのは楽しい」。美南子さんの帽子作りにかける日々を追った。

(制作:RKK熊本放送 / 久保田 泰代)

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