世界を目指す新開発商品!福岡・飯塚発の老舗みそ蔵で作る『ヘルシーみそスムージー』に福岡・田川発の天然素材“しっくい”で作る『カラフルしっくいプレート』――家業アトツギ支援 ISSIN 2nd #3
いま少子高齢化で中小企業の後継者不足が深刻化しています。そこで注目されているのが若い世代が後を継ぐことで家業を発展させる事業改革!
福岡県は「事業後継者であるアトツギ」を対象に、世界で勝てるホンモノの商品開発を目指すプログラム“ISSIN”を2021年7月にスタートさせました。
福岡県は「事業後継者であるアトツギ」を対象に、世界で勝てるホンモノの商品開発を目指すプログラム“ISSIN”を2021年7月にスタートさせました。
4代目開発!ヘルシーみそスムージー/蛭子屋(飯塚市)
福岡県飯塚市にある「蛭子屋」。曾祖父が創業して107年、地元の老舗の味噌蔵です。蛭子屋の4代目アトツギが安藤祐基さん34歳。味噌蔵横のオシャレな販売店では常時8種類ほどの味噌が並んでいます。珍しい玄米のこうじで仕込んだ「玄米こうじ低塩味噌」などもあり、ヘルシー志向の方にも人気。代々商品開発にも力を入れているそうで、4代目のお母さんが開発した「ディップ味噌」は、ご飯のお供や野菜につけたり、料理にも使える今風のみそ調味料です。他にもお肉に合わせて使う「スタミナ味噌」だったり、青梅を漬けて作ったドレッシング風の「梅みそ」などもあります。
そして、祐基さんの父3代目が20年前に始めたという挑戦が、海外向けの長期熟成みそ。海外での発酵食品の人気もあり今では海外向けの味噌が売り上げの3割を占めるのだとか。「たくんさんの人にお味噌を食べてもらいたい」そのためには、時代時代に合わせての商品開発が大切だと3代目も考えているようです。
そして、祐基さんの父3代目が20年前に始めたという挑戦が、海外向けの長期熟成みそ。海外での発酵食品の人気もあり今では海外向けの味噌が売り上げの3割を占めるのだとか。「たくんさんの人にお味噌を食べてもらいたい」そのためには、時代時代に合わせての商品開発が大切だと3代目も考えているようです。
大学を経て家業を継ぐ道に入った4代目の祐基さん。代々受け継がれてきたチャレンジ精神でISSINの支援を受け開発した商品が「Misoスムージー」。
実は1人暮らしをしている4代目。お味噌汁を作って食べたい!とは思っているもののなかなかその時間がない現代人。そこで思いついたのがこの味噌スムージーなんだとか。野菜と果物はビタミンなど栄養豊富な食材を厳選。これで食物繊維もたっぷりとれます。それに熟成2週間の米麹たっぷり味噌を使い、飲む点滴と言われる甘酒とカテキン豊富な緑茶も入れて、ミキサーにかければ「Misoスムージー」の試作品が完成。果物の甘みが味噌のおかげで引き立ち、マイルドで飲みやすさも◎。
この後加熱殺菌して商品化となります。現在、熱を加える際、ヘルシーな緑色を保つため、温度や時間などを調整中。完成まであと一歩!もうひとふんばりです。
ヨーロッパの街角でコーヒー片手に歩く・・・そのコーヒーが味噌汁になったらカッコいい!それくらい世界にスタンダードなものとして広まって欲しいと意気込んでいます!
実は1人暮らしをしている4代目。お味噌汁を作って食べたい!とは思っているもののなかなかその時間がない現代人。そこで思いついたのがこの味噌スムージーなんだとか。野菜と果物はビタミンなど栄養豊富な食材を厳選。これで食物繊維もたっぷりとれます。それに熟成2週間の米麹たっぷり味噌を使い、飲む点滴と言われる甘酒とカテキン豊富な緑茶も入れて、ミキサーにかければ「Misoスムージー」の試作品が完成。果物の甘みが味噌のおかげで引き立ち、マイルドで飲みやすさも◎。
この後加熱殺菌して商品化となります。現在、熱を加える際、ヘルシーな緑色を保つため、温度や時間などを調整中。完成まであと一歩!もうひとふんばりです。
ヨーロッパの街角でコーヒー片手に歩く・・・そのコーヒーが味噌汁になったらカッコいい!それくらい世界にスタンダードなものとして広まって欲しいと意気込んでいます!
4代目の新発想!しっくいプレート/田川産業(田川市)
福岡県田川市、創業99年老舗のしっくいメーカー「田川産業」。そのアトツギ4代目が
行平史門(ゆきひらしもん)さん。田川産業は、壁や床用のタイルなど多様なしっくい製品を生産。自社のしっくい製品を使い文化財修復の採用実績は200件以上。しっくいは湿気がこもらず、臭いも消臭、さらに抗菌、防カビ、不燃性の様々な特徴があり、天然素材の住宅仕上げ材として近年は再び注目を浴びています。
しっくいの原材料となるのが、地元で豊富に採掘される「石灰石」。石灰石は二酸化炭素を豊富に含む鉱石です。燃料となるコークスを混ぜ、窯の中で1000度の高温で24時間焼き続けると二酸化炭素を放出。すると酸化カルシウムの塊り「生石灰」に変化します。それに水を加えると窯の中で発熱しさらに反応。自然崩壊して粉末状の「消石灰」が出来上がります。ちなみに学校の校庭に引く白線の粉が「消石灰」です。
その「消石灰」と食物繊維、海藻のりを加えてしっくいが完成。最近はしっくいでDIYを楽しむ人も増えていて、袋を開けて塗るだけの手軽な商品もあります。しっくいは水分を放出して固まるときに空気中の二酸化炭素を再び吸収。完全に固まると元の石灰石の状態に戻ります。建材としての強度もあり、二酸化炭素も取り込む、しっくいはまさにSDGsな素材と言えますね。
行平史門(ゆきひらしもん)さん。田川産業は、壁や床用のタイルなど多様なしっくい製品を生産。自社のしっくい製品を使い文化財修復の採用実績は200件以上。しっくいは湿気がこもらず、臭いも消臭、さらに抗菌、防カビ、不燃性の様々な特徴があり、天然素材の住宅仕上げ材として近年は再び注目を浴びています。
しっくいの原材料となるのが、地元で豊富に採掘される「石灰石」。石灰石は二酸化炭素を豊富に含む鉱石です。燃料となるコークスを混ぜ、窯の中で1000度の高温で24時間焼き続けると二酸化炭素を放出。すると酸化カルシウムの塊り「生石灰」に変化します。それに水を加えると窯の中で発熱しさらに反応。自然崩壊して粉末状の「消石灰」が出来上がります。ちなみに学校の校庭に引く白線の粉が「消石灰」です。
その「消石灰」と食物繊維、海藻のりを加えてしっくいが完成。最近はしっくいでDIYを楽しむ人も増えていて、袋を開けて塗るだけの手軽な商品もあります。しっくいは水分を放出して固まるときに空気中の二酸化炭素を再び吸収。完全に固まると元の石灰石の状態に戻ります。建材としての強度もあり、二酸化炭素も取り込む、しっくいはまさにSDGsな素材と言えますね。
そのしっくいを使って業界が注目する新素材、窯で焼かずに作る「しっくいタイル」を開発したのが父である3代目行平信義さん。信義さんは世界初の技術で数々の賞を受賞。信義さんが家業を継いだころはしっくいがビニールクロスにとって代わられる時代でした。しかし、日本の伝統技術であるしっくいの良さが今また再認識されていると言います。
4代目は史門さんは大学卒業後、6年間銀行に勤務。そして、環境にやさしい天然素材の未来への可能性を感じ、アトツギとして実家に戻ってきました。
そして、4代目がISSINの支援を受けて開発したのがしっくいのプレート。靴の消臭プレート「デオドタイル」。毎日履く靴の消臭・調湿・菌の繁殖を抑える効果があります。天日干しで雑菌を分解し、繰り返し使えるとのこと。熱処理は一切行わず、4000トンの圧力でプレス。これにしっくいを作る過程で発生する二酸化炭素を吸収、硬化させて作ります。
日本の素晴らしい伝統技術である「しっくい」。身近のものにしっくいを使った商品が増え、もっと生活の中で使っていってほしいと願う4代目。靴の消臭プレートからまずはスタートです。
4代目は史門さんは大学卒業後、6年間銀行に勤務。そして、環境にやさしい天然素材の未来への可能性を感じ、アトツギとして実家に戻ってきました。
そして、4代目がISSINの支援を受けて開発したのがしっくいのプレート。靴の消臭プレート「デオドタイル」。毎日履く靴の消臭・調湿・菌の繁殖を抑える効果があります。天日干しで雑菌を分解し、繰り返し使えるとのこと。熱処理は一切行わず、4000トンの圧力でプレス。これにしっくいを作る過程で発生する二酸化炭素を吸収、硬化させて作ります。
日本の素晴らしい伝統技術である「しっくい」。身近のものにしっくいを使った商品が増え、もっと生活の中で使っていってほしいと願う4代目。靴の消臭プレートからまずはスタートです。
“ISSIN”とは?
ISSINとは、「事業後継者であるアトツギ」を対象に世界で勝てるホンモノの商品開発を目指す福岡県のプログラム。名だたる企業経営者がアドバイザーを務め、クラウドファンディングによる資金調達を目指します!
福岡県の担当者に、去年の実績を聞いてみると…?昨年は全部で9社がクラウドファンディングサイト「マクアケ」に出店。目標金額を達成する企業が続出し、目標金額の17倍を達成する企業も現れました。
その結果を受けて、ISSINは2022年7月から“ISSIN 2nd”として2度目のスタートを切りました。今回はアトツギ企業8社が参加しています。
各社の開発商品は2月14日からクラウドファンディングが開始され、「マクアケ」のサイトから一般の方も購入することができます。
福岡県の担当者に、去年の実績を聞いてみると…?昨年は全部で9社がクラウドファンディングサイト「マクアケ」に出店。目標金額を達成する企業が続出し、目標金額の17倍を達成する企業も現れました。
その結果を受けて、ISSINは2022年7月から“ISSIN 2nd”として2度目のスタートを切りました。今回はアトツギ企業8社が参加しています。
各社の開発商品は2月14日からクラウドファンディングが開始され、「マクアケ」のサイトから一般の方も購入することができます。
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう