家業アトツギ支援　ISSIN＃6 福岡県からホンモノで世界を目指す！いま注目のスタートアップ企業

2022/03/15 15:51

テレビ ISSIN

福岡県は去年7月から”スタートアップ企業”と”事業後継者であるアトツギ”を対象に福岡から世界で勝てるホンモノの商品を輩出することが目的のプログラム「ISSIN」をスタート！今回は支援を受けている注目のスタートアップ企業をご紹介します。

遠くてもすごく伝わる現場支援アプリ”シンクリモート”

北九州市八幡東区枝光にあるスタートアップ企業「クアンド」。2017年の4月に起業した、建設・土木・製造の現場支援ツールを開発するIT企業。こちらの会社が開発した「シンクリモート」は建設現場を遠隔支援するアプリ。2020年に販売開始し、すでに80社が導入しています。「あれ」「これ」「それ」といったニュアンスの言葉が伝わる現場のビデオ通話ツールなのだそう。普通のビデオ電話と一体どこか違うのでしょうか？

例えば、納期が迫った現場をたくさん抱えている管理者が現場に行けないときに、現場で問題発生！なんてことありますよね？電話で指示を出しても問題個所を目で見ることが出来ないので現場担当者へ的確な指示が出せない…そんな問題を解決してくれるのが、遠隔支援アプリ「シンクリモート」。パソコンとスマホがあれば、画面上で複数人数のビデオ通話が可能で、取り込んでいる図面や写真もお互いの画面で共有できます。

作業の動線や取り付け場所など管理者は遠隔地にいながら現場と細かい打ち合わせが可能となりました。音声入力された言葉も文字変換され、カーソルをポインタに変えて、気になる箇所をお互いが指摘。色分けされ画面上に表示され、すべてをデータで記録することが出来ます。アプリ開発では通信環境のちがいなどを調査。ネット環境があれば現場を問わず利用できるということです。

下岡さんは大学を卒業後、東京で大手日用品メーカーに就職し、イタリアへ赴任。現地の工場の生産管理やメンテナンスなどの現場の仕事に取組みました。そして5年前に地元北九州に戻り「クアンド」を起業。実家が建設会社ということもあり、会社と現場を見て育ちました。人手不足や離れたところにある現場までの移動に時間を取られる問題を解決できないか？という思いからアプリを開発。現場の技術や知見を日本にいながら海外でも発揮できる、まさに現場支援アプリ。「シンクリモート」で日本の技術力を輸出できると考えています。

〇「クアンド」・・・北九州市八幡東区枝光

在宅ワークをスマートにするデスク

2019年10月に起業した福岡市中央区今川にある「ワアク」のショールーム。在宅ワークに特化した高機能デスクを製作しています。コロナ禍においての機能性とインテリア性を重視した家具。一見しただけではシンプルで普段使いの家具との違いがわかりませんが…？

在宅ワークあるある…といえば居間のテーブルが仕事デスクがわりになること。パソコンやスマホ、それに付随するコード類、書類などがたくさん。。。実はこのダイニングテーブル「WAAKtable（ワアクテーブル）」、は、脚の中に配線コードが内蔵されており、コンセントからテーブルに給電できるようになっています。ダイニングテーブルの幕板部分にコンセントがあるので、わざわざ延長コードを引っ張ってきてコンセントをさすことがなくなり、テーブル上がコード類でごちゃごちゃしないんです。さらに天板の下には収納スペースがついており、食事の時間にはパソコンや書類をすっきりしまうことも出来ます。天板には高級家具に使われるウォールナットの無垢材を使用。素材にもこだわっています。このテーブルなら仕事の時間と食事の時間をさっと切り替えられますね。

そして、こちらの無垢材のデスクは電動昇降できるデスク。天板についているボタンを押すと電動モーター内蔵の脚が伸縮。60㎝～最大125㎝まで高さを調節できます。

在宅ワークで長時間座っていると腰が痛いという方も多いので、立ったり座ったり、切り替えることで健康を維持できるデスクです。

酒見さんの実家は大川市にある創業85年の家具メーカー。その職人さんたちの技術を生かして在宅ワークに特化したデスクを開発しました。2019年、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が発令されてから、在宅ワークの需要を見越し、いろいろな人に意見を聞いて作られたワアクの家具。さらに、高級家具の技術を生かし、ユーチューバーやゲーム配信事業の方など、カスタマイズできる専門性の高いデスク製作に挑戦しています。

〇「ワアク」（ショールーム）・・・福岡市中央区今川