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貴重な右のホームランバッターを秋山元監督が指導!

------今年のホークス春期キャンプにおいて秋山幸二さんが直接指導した選手がいます。
それはプロ2年目の正木智也選手です。 (正木選手)キャンプの序盤は自主トレでやってきたことがウマイ形で出せて、中盤に落ちる部分もあったんですが後半にかけては良い状態で来られたので良いキャンプを送れたかなと思います。

------新たな右の長距離砲として今もっとも期待される選手の一人、23歳の正木智也選手。
今年の宮崎キャンプで著しく成長した姿を見せ、藤本監督から野手の宮崎キャンプMVPに選ばれました。 (藤本監督)正木の場合はバッティングですね。去年とは全然力強さが変わっているし土台がしっかりしました。期待大、いや特大です。

------ルーキーイヤーの昨シーズンは35試合の出場で3本のホームランを放ちました。このシーズンオフは“もっとパワーを付けたい”と、88キロだった体重をこれまでで最も重い92キロまで増やしました。更に多いときには1日で500~600スイングもバットを振り込み、手には努力の跡が豆としてしっかりと残っています。 (正木選手)バットを振ってきた証拠だと思うので、そこは自信を持ってキャンプが終わってもやっていきたいです。

実践形式で調子を落としたタイミング

------その結果バッティングは格段に力強さが増し、キャンプ序盤から首脳陣をうならせます。しかし、まだ2年目と経験が浅く実践形式の練習が始まると状態を落としてしまいます。そんな時にアドバイスを送ったのがホークスの元監督、秋山幸二さん。 (秋山幸二)右のホームランバッターはなかなかプロ野球の中でも少ないので、可能性を持った若い人達が早くそうなった方が野球界としても盛り上がると思います。

------これで復調のきっかけを掴んだ正木選手。 (正木選手)秋山さんにボールを長く見るというのを教わってから楽に自分のポイントで打てるようになったので良かったです。

------キャンプが終わってすぐ、2月28日のロッテとの練習試合でタイムリーヒットを打つなど勝負強さも見せました。オープン戦でも結果を残し、開幕スタメンを掴めるかが注目です。 (正木選手)まずはしっかりアピールして開幕スタメンを狙っていくというのと、そこからレギュラーを獲る気持ちです。今年1年はチームが優勝して、それに貢献した選手と言われるように、それにふさわしい活躍を今年はしたいと思います。

高校球児よ!これが内角を打つ秋山理論だ!

(秋山幸二)正木選手の場合はセンター方向から右中間方向に打つのが本当に上手い。その外角の球の打ち方は良いのですが、内角のボールの打ち方さばき方がまだ得意ではないので内角の球を打つには回転なんです。腰の回転をしっかり回すとバットが体に巻き付いてくるけど、実際に内角の球が来た時は腰が回りにくいスイングになってしまいます。それは軸足の右足(ピッチャーから見ると後ろ足)が止まってしまうからです。その軸足をしっかり回すと腰も勝手に回って内角の球をさばくことが出来るんです。軸足が回れば腰が勝手に回って体にバットが巻き付くように最短でスイングできて内角のボールも打てます。
でも、こればっかりはすぐ出来ないです。体に覚え込ませる反復練習が必要ですからね。実践映像を見ていると、まだまだ出来ていないからもっと反復練習して出来るようになって欲しいと思います。オープン戦を観る人も正木選手の右足の内側を見て、ちゃんと回転しているか見ていてくださいね。

カト淳の言い鷹放題!

今年の正月、中村晃選手とゴルフをしながら話している時、
『カト淳さん今年は誰に注目するんですか?』って聞かれたので即答で“正木選手!すぐ1億円プレーヤーになるから”って言ったら『さすがですね!間違いないです!あいつはモノが違います。』って共感してもらえたんです(笑)。そんな逸材がプロ野球界で言えばまだ水面下にいるから面白いですよね。新型コロナで取材が出来なくなっている最中での入団選手だからお話ししたこともないですが、いつか会った時に本人に言いたいと思います・・・・『オレが育てた!』って(笑)。
かつてのダイエーホークスで中軸を打ち、メジャーリーグでも活躍した元ロッテ監督の井口さんみたいになりそうな予感がしています。

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この記事を書いたひと

加藤淳也(カト淳)

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ラジオパーソナリティー&リポーター&時々テレビ(笑)出演し、麺と音楽と野球と映画を探求するのが趣味の中年期おじさん。子供の頃から番組を編集したり文字におこして分析しながら観ていた変わり者。