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沖縄 フィクションの真実 ~創作写真家 石川真生~

暮らし
2018年第22回
制作:RBC琉球放送
ディレクター:大盛 伸二

写真家、石川真生(いしかわ まお)65才。沖縄に生まれ、沖縄に拘り、20代から写真を撮り続けている。
真生は5年前に「大琉球写真絵巻」と銘打った企画展を始めた。内容は、琉球王国時代の長閑で平和な人々の暮らしぶりから始まり、沖縄が辿ってきた歴史が再現されたフィクションの創作写真群である。写真は長さ30メートルの大きな布にプリントされている。
真生は言う。「現在の沖縄を知るためには、1609年に日本(島津藩)が琉球を支配した頃から見ないとだめだ」と。今年、絵巻の「第5巻」の撮影・制作が行われた。撮影の現場は、これまでと少し趣が違う。それは、歴史的事実の再現だけではなく、沖縄で頻発する米軍がらみの事件・事故の当事者などが、それに対する怒りや思いを自分達の発想で演ずるという創作写真が増えたことだ。現像されたフィルムをルーペで覗きながら真生が呟く。「創作の写真の中でもいいから、汚染も開発もされていない琉球の姿を見たいよね」と言う。その琉球には、戦争の惨禍も無く、軍事基地も無く、そして、琉球は日本国では無いのかもしれない。 去年、3度目の癌手術を乗り越えた真生の壮絶な撮影現場と創作写真に対する思いを密着取材した。

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