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畜産の未来を変える!世界初!牛のCTスキャン

2010年、宮崎県内に未曾有の被害をもたらした口蹄疫。殺処分された家畜の数は、およそ29万頭にのぼった。あれから2年…。
畜産王国の再生へ向け、宮崎大学で世界が驚く実験がスタートした。
使われるのは、超大型のCTスキャン!

なんと500キロを超える大型の牛の体内断面を撮影できるという世界に一つしかない装置だ。宮崎大学農学部獣医学科の浅沼武敏教授(47歳)が中心となって人間とほぼ同様のCT検査を行う実験は昨年の1月から始まった。今まで分からなかった牛の脳や心臓、脊髄疾患などの病気を早期発見し治療を行うことができる。さらに…宮崎は、口蹄疫で55頭いたエース級の種牛を50頭も失うという深刻な被害を受けた。種牛の選定には、およそ10年の歳月を要すると言われている。そこで、浅沼教授が目を付けたのが、CTスキャンを使った肉質の解析だ。

エース級の種牛の選定材料となるのが、子牛が成牛に育った時の肉質だが、それを早い段階で検査し早期選抜しようという画期的な取り組みなのだ。
口蹄疫からの復興に最新の技術を駆使し、世界の畜産医療の未来を変えようという浅沼教授の取り組みに密着する。

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