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SDGs 安全・おいしい「嚥下食」 北九州市の工房の取り組み

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シリーズ「SDGs」。今回は3番の「すべての人に健康と福祉を」がテーマです。食べることは、人間が生きるために欠かせないことの1つです。障害や病気、老化などにより、食べ物をうまく飲み込むことができない人のために、安全でおいしい食事を作る北九州市の工房を紹介します。





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インタビュー



北九州市八幡東区にある嚥下食工房「七日屋」です。食べ物を飲み込むことが難しい人でも、安心して口にすることができるよう工夫して調理された食事「嚥下食」を作り、同じ会社が運営する障害者施設に届けています。

この日作っていたのは、新タマネギのポタージュです。



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一方、盛りつけ中のこちらのメニュー。本来なら具材を、ある野菜で巻いてこその一品なんですが...



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工房の所長を務める牟田園満佐子さんです。栄養教諭として、長く学校給食の現場に携わってきた牟田園さんは、25年前に特別支援学校へ赴任したことをきっかけに、嚥下食を学ぶようになりました。



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学校給食における嚥下食づくりを追求する一方、卒業生たちの食事のことが気になっていたという牟田園さん。定年退職後に立ち上げられた「七日屋」で、現場に復帰しました。

工房には、ミキサーをはじめとする最新の調理機器が揃えられていて、具材の柔らかさや飲み込みやすい形を、徹底して追求しています。

また食材の旨みや香り、栄養を逃がさないよう、真空調理も導入しています。



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今年1月に、オンラインで開催された嚥下食メニューコンテスト。「七日屋」は、きのこをはじめ、比較的手に入りやすい秋の味覚をふんだんに使ったレシピで勝負しました。

審査の結果、おいしい嚥下食としての完成度や保存性の高さなどが大きく評価され、見事、グランプリに輝きました。



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この日は、グランプリを獲得したメニューの中から、きのこのフラン「洋風茶碗蒸し」を、受賞後はじめて施設の利用者に提供しました。



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「七日屋」では、来月から一般向けにも嚥下食セットの販売を始めることにしていて、現在、受注のためのホームページを作成中です。



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