SDGs 環境に優しい「サスティナブルファッション」

<リード>

シリーズ「SDGs」。今回は「つくる責任、つかう責任」です。「サスティナブルファッション」という言葉をご存じでしょうか。「サスティナブル」とは「持続可能な」という意味で、環境に優しい新しいファッションの形を発信しようという動きが広がっています。

<VTR>

佐賀市に店を構えるアパレルブランド「MERCI」です。「サスティナブル=持続可能」をテーマに、環境と生産者に配慮した服を扱っています。

シンプルなデザインの服が並ぶ店内。縫製は全て、佐賀県など国内の工場で行っていて、その様子をインターネットで公開しています。

インタビュー

国連などによりますと、ファッション業界が出す廃水は世界全体の20%を占め、石油産業に次いで、環境汚染を引き起こしているとされています。また国内の衣料品の廃棄量は、年間約100万トンともいわれています。

こうした中、MERCIは日本製にこだわり、染色の過程で水を汚染しないよう、環境に配慮された生地などを使用。予約制をとり、おおよその需要を把握した上で製作することで、過剰に生産することがないようにしています。

商品はインターネットでも販売していて、事業を始めて9年、MERCIのこだわりは徐々に浸透し、全国各地から注文が寄せられるようになりました。

インタビュー

サスティナブルファッションの動きは福岡市でも・・・市内の大学に通う4年生の宮原佳乃さんと永渕愛理さんは、サスティナブルをテーマにしたファッション雑誌「PUKA」を制作しています。きっかけは、2年前、宮原さんがアルバイト先のアパレル店で目にした光景でした。

インタビュー

「大量生産」に疑問を抱いた宮原さんは、高校時代に「一緒にファッション雑誌を作ろう」と夢を語り合った友人の永渕さんに声をかけました。同じ世代の若い人たちに、サスティナブルファッションについて知ってほしいと、クラウドファンディングで資金を募り、雑誌作りに乗り出したのです。

去年12月に行われた雑誌の撮影会。カメラマンやメイク担当などスタッフ全員が2人に共感し、ボランティアで集まった県内の学生たちです。この日の撮影テーマは「廃棄物からできた服」。

こちらのワンピースは、2人が家族や友人から譲り受けたタンクトップやシャツをリメイクしたものです。自宅で出た玉ねぎの皮を煮出した汁で染め、10時間かけて縫い上げました。ほかの服も、もともとは使わなくなった家族の作業着やカーテンのはぎれです。

インタビュー

紙面では、捨てられるはずのものが洋服に生まれ変わる過程を紹介。「大量廃棄」が問題視される今、服のリメイクなど、サスティナブルな行動を起こすきっかけにしてほしいという願いが込められています。

2人の思いに賛同して雑誌作りに参加した学生は、県外も含め約30人に。その一人、石橋瑠海さんです。家族から譲り受けた服の活用を取り上げた特集ページには、石橋さんの曾祖父が大切にしていた服も紹介されています。

インタビュー

この日ついに、メンバーの元に完成した雑誌が届きました。繰り返し使えるストローやラップなど、若者でも取り組みやすいサスティナブルな暮らしを紹介するページも。学生たちが半年あまりかけて製作した雑誌「PUKA」は、今週末、福岡市内で開かれるイベントで販売されます。

インタビュー

「流行」を追いかけることや「大量生産」「大量廃棄」を見直し、より持続可能な社会へ。ファッションの世界にも新しい風が吹いています。

(終わり)

SHARE
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE