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ママが継ぐ たつべぇじいちゃんの味

熊本県玉名市にある「たつべぇ庵かふぇ」。店主の小林のどかさん(34)が子育て中ということもあり、子連れでも安心して過ごせるような店づくりになっている。

去年の夏にできたこのカフェ、きっかけは祖父が営む店の苦境だった。50年になる仕出し店は、祖父・小崎達司さん(87)が創業した。仕出し料理や法事などの会席料理も手がけ、結婚式の披露宴も可能な会館も併設。20年ほど前までは毎週のように披露宴も行われていた。

しかし、現在では施設の老朽化、場所が郊外ということもあり、年に数回の披露宴が入る程度。更に法事の簡素化や新型コロナの影響も重なり、経営は厳しくなる一方。そこで、のどかさんが提案したのはカフェを作ることだった。

場所は披露宴会場のロビーだった場所。費用を節約するために、のどかさんがほぼ1人でDIYで改装した。メニューは仕出し料理をアレンジし、味は変わらないが見た目が「映える」よう工夫している。そこには若い世代に「祖父の味を知ってもらいたい」という思いがあった。カフェを作る前は、地元の高齢者がほとんどだった客層が、少しずつ変化しはじめた…。

のどかさんは、更にカフェを使った新たなイベントを企画し、仕出し料理を使ったスイーツも考案中。子育てをしながら奮闘する姿を追った。

(製作:RKK熊本放送 / 内藤 郁美)

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