SDGs “使用済みカイロ”で環境浄化とCO2削減~脱炭素に挑む 佐賀

<リード>
世界で急速に進む「脱炭素」の政策やビジネスを特集でお伝えしています。
3回目は、佐賀市の中学生の取り組みです。
冬の寒い日に使ったカイロを回収し、環境の浄化や二酸化炭素の削減につなげる活動をしています。

<VTR>
佐賀市の鍋島中学校です。
靴箱の近くに置かれたこの缶は、使い終えたカイロを入れるためのものです。
最低気温が3.3度まで下がった先月20日、下校する生徒たちが次々と、カイロを回収缶に入れていました。

●インタビュー

カイロの回収を始めたのは3年前、生徒会の活動の一環でした。

●インタビュー

使い捨てカイロの袋には、熱を出す鉄粉に加え、反応を早める炭や塩、それに土壌改良材にも使われるバーミキュライトなどが入っています。
これまで、ごみとして捨てていたカイロを集め、川の水の浄化や植物の栽培に活用しようというのです。

生徒会は、学校の近くを流れる用水路の水質改善に取り組んでいます。
使用済みのカイロをまず水で洗って塩を抜き、魚用の「びく」に入れて流れないよう固定します。

●インタビュー

しばらくたって、「びく」を引き上げてみると・・・

●記者リポート
「ぎっしり入っている、汚れとか結構見えるね」

●インタビュー

水の汚れを吸ったカイロの中身を取り出し、校内の落ち葉などに混ぜて培養土を作ります。
その土で植物を栽培し、光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収させようというのです。

●インタビュー

この取り組みは去年2月、全国から144の団体が参加しオンラインで開かれた脱炭素チャレンジカップで、「最優秀やさしさでささえる賞」に輝きました。

生徒会のメンバーは放課後の時間を使って、この活動に取り組んできました。
続けるうちに、生徒の意識の変化を感じるようになったといいます。

●インタビュー

学校や行政も、生徒のアイデアに期待を寄せます。

●インタビュー

一方で、課題もあります。
使用済みカイロの処理に、多くの手間がかかることや、水質がどのくらい改善されたのか、きちんとしたデータが取れていないことです。
卒業が近い3年生のメンバーは、生徒会を受け継ぐ後輩たちに、企業や大学などと連携し活動をもっと広げてもらいたいと望んでいます。

●インタビュー

生徒が主体的に取り組んでいる「脱炭素」。
取り組みの効果は小さくても、一人一人の意識が変わって大きく育っていけば、いつかカーボンニュートラルの実を結ぶ日が来るかもしれません。

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