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財津和夫、チャールズ・チャップリンとの不思議な出会いを告白する

TULIP・財津和夫が、時には自分でも信じられないような不思議な出来事を語る『グランドメゾン プレゼンツ 財津和夫 虹の向こう側』。今回は、喜劇王チャップリンが亡くなった時に、その事を知らなかった財津が体験した不思議な思い出を告白する。

チャップリンとの不思議な邂逅

放送日の4月16日は喜劇王チャールズ・チャップリンの誕生日。(1889年4月16日生まれ)

映画フリークの財津はチャップリンにどんな印象を持っているのか。武田アナの質問に、「チャップリンには(以前は)ずっと興味はなかった」と予想外な答えが返ってきた。映画の作成技術は時代と共に順次変わり、サイレント(無声)がトーキーに、モノクロがカラーに、そしてワイドスクリーンにと様々な方法で進化していったが、子供のころから映画好きだった財津の目にはチャップリン作品は古い時代の映画、と映っていたのだ。それにしても、財津は映画技術が発展した歴史にも非常に詳しい。やはり映画が大好きなんですね。

「新しい事に興味があって。チャップリンっていわば過去のものじゃないですか。だから古くさい感じがして目を向けなかったんですよ」そして、急に声のトーンを変えると「チャップリンが無くなった時(1977年の年末。その時点ではチャップリンが無くなったことを財津は知らない)、ツアーで函館にいて、急に心がざわついてフッと目を覚ました朝、枕から頭を起こして真正面の壁を見ると乳白色の直径20センチぐらいの丸い物が動いている。それをずっと見ていると、だんだん中に像が出てきてチャップリンらしき人がステッキ持って飛び跳ねている。目覚めが悪いのかな、と思ってカーテンに破れでもあってそこから光が入っているのかな、と見たがそうでもない。カーテンのちょっとした漏れ光は他のところにあたっていて、(光線の)筋は別に通っている」

「僕は超自然現象的なもの対してはとても懐疑的な男で、なんかおかしいと思って徹底的にチェックしたんですけど、まったくもってその光の存在理由がわからない。ずーっと見てたらなんかだんだん楽しくなってきちゃった。で、乳白色のボール球が少しずつ小っちゃくなって、本当に消え入るように消えた」

「『何だこれは』と思って、夜のライブのために昼前までまた寝た。起きて、姫野達也とタクシーで会場まで移動中、姫野に『今朝こんなもん見たんだよね』と話していたら、ちょうどタクシーのラジオから『チャップリンが今日亡くなりました』というニュースが流れてきて。『姫野どうする、俺!?』と狼狽を隠せませんでした」

財津の思い出の中でもベスト5に入るこの話、それ以降チャップリンと自分の間に何か意味があるのかな、と思って何十年も暮らしてきたが、別に何にも無かった。ただ一つだけあったのは「自分の誕生日に、淀川長治さんが映画を紹介するとても分厚い雑誌を貰った時に、その本をバッと開いてみたら、チャップリンだった」と。それ以外の縁はいまだに無いないが、何か超常現象が起きるのを待っている、とニヤリ。

今日の一曲は、チャップリン作曲の「スマイル」。1936年(日本では1938年)に公開されたチャップリン監督・製作・脚本・主演の「モダンタイムス」のテーマ曲で、当時はインストゥルメンタルだった。ずっと後の1954年に別途歌詞とタイトルが付けられヒットした、ナット・キング・コールの歌でお聴きください。

次回の放送4月23日も、通常通り18時15分(午後6時15分)から。
父である財津和夫から「娘が嫁ぐ前の心情」について、語って頂きます。

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