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陶器市で賑わう有田で焼物と話題のベーカリーに出会う旅

UMAGA

ワンランク上のアウトドアライフを楽しみたい方のための「キャンピングカーで行く美味しい旅」。設備の整ったキャンピングカーで快適なドライブを楽しみながら注目スポットを訪ねます。
第4回はGWに陶器市が開催される有田に行ってみました。有田焼のショップが集まる「アリタセラ」でウィンドウショッピングをしながら話題のベーカリーへ。RVパークを擁する窯元でいろいろな体験にトライします。

まず最初に訪れたのは有田焼専門店が軒を連ねる「アリタセラ」。ここはもともと「有田焼卸団地」と呼ばれていた場所で、2万坪もの敷地に22の店舗とギャラリーやホテル、レストランが軒を連ねる、焼き物好きにはたまらないスポットです。駐車場も800台と大規模で、いろいろなテイストのショップが集まっていて見応えがあります。
「有田陶器市」の期間中は大混雑しそうですが、人混み覚悟で掘り出し物を探しに行くのも楽しいかも。静かにゆっくりショッピングを楽しみたい人はイベントのない平日が狙い目ですね。

MARUBUN内観 MARUBUN内観

「アリタセラ」の数あるショップの中で今回おじゃましたのは、昨年12月にリニューアルオープンしたばかりの「MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE(マルブン ショップ アンド ベーカリーカフェ)」。広々とした店内には、コーナーごとに違ったテイストの器が展示され、テーブルコーディネートの参考になります。

MARUBUN内観

有田の伝統的な青い模様をあしらった「染付け」もあれば、海外から招いたプロダクトデザイナーによるシンプルかつモダンな白い器まで、オリジナルを中心にさまざまなデザインの器が揃っています。まさに、有田の歴史と技術を感じさせる充実のラインナップです。
オンラインも便利ですが、一つ一つ手に取って手触りや重さなどを感じられるのはショップの大きな魅力ですね。
こちらでは、「有田陶器市」の期間中、一部のコーナーでアウトレット品の販売も行うそうです。

MARUBUNラーメン鉢

店内の壁面に目をやると、色とりどりの器がズラリと並んでいます。これは「家庭でインスタントラーメンを美味しく食べるための器を」と、試行錯誤の末に完成した「究極のラーメン鉢」のコーナーで、13の窯元がそれぞれ得意とする釉薬や絵付けの技法で制作した全130種もの絵柄とバリエーションが揃っています。器とお揃いのレンゲ(別売り)もあり、値段も2,000円台から30,000円以上のものまでさまざまです。絵柄は違うけれど形は同じなのでスタッキングもでき、それぞれのお気に入りを選んで買っていくご家族も多いのだとか。

MARUBUNパン MARUBUNパン

こちらのショップ、平日の朝一というのに、続々とお客さんがやってきます。彼らがまず向かっているのは店内のベーカリーコーナー。約30種のパンがズラリと並んでいて、どれも美味しそう! 12月にオープンしたばかりですが、早くも話題となっています。
「有田豚のチーズウィンナーデニッシュ」(280円/写真右の手前右)や、牛すじカレーに有田豚のソーセージとうずらの玉子を入れた「カレーパン」(350円/写真右の手前左)、有田名物「ごどうふ」のパイ(330円)などのご当地パンもあり、スイーツ系から食事系までいろいろ揃っています。購入したパンは有田焼の器に盛りつけてくれて、ドリンクと一緒にカフェでイートインできます。
ちなみに「有田陶器市」期間中は、いつものパンのラインナップとは違うそうなので、あしからず。
周囲は自然に囲まれていて、新緑が美しい季節になってきたのでパンをテイクアウトしてお散歩するのもおすすめです。

幸楽窯

次はRVパークのある「幸楽窯」へ。こちらの窯は1865年開窯し、時代のニーズに合わせたものづくりを続けています。家庭用から業務用まで幅広い器づくりはもちろんですが、有田焼に興味を持って欲しいと、体験などのさまざまな取り組みを行っている面白い窯元です。
広々とした敷地内には廃校になった小学校の校舎を移築したという建物が並び、ショップ、ギャラリー、工場の3棟に分かれています。

幸楽窯ショップ 幸楽窯

まずはショップを覗いてみると、韓国から作陶を勉強するために来日したミナさんが出迎えてくれました。ショップではミナさんのように窯に滞在して活動する外国人アーティストの作品や、アウトレット品などを販売。窯の代表作やギフト用の器は向かいにあるギャラリーで販売しています。

幸楽窯

ショップの奥に進むとトロ箱に入れられたたくさんの器が無造作に積まれています。これは「トレジャーハンティング」という体験プログラムのためのもので、これを目当てに窯を訪れる人が多いという人気のプログラムです。制限時間は90分、バスケットと軍手を受け取って広いガレージに積まれた器の中からお宝を探し出します。バスケットは5,500円と11,000円の2種あり、バスケット上部からはみ出さなければ器は入れ放題! バスケット2種の違いは選べるエリアの違いで、11,000円のエリアには有田焼らしい華やかな柄のものも混じっています。海外からのお客さんも多く、おじゃました日も大きな箱を抱えて満足気な顔で帰っていく外国人の方を見かけました。

幸楽窯 幸楽窯

また、オプションで工場ツアー(1人1,100円・箸置きのガチャガチャ付き)も開催されていて、実際に稼働している窯元の作業場を見学することができます。今は有田でも製作工程を分業で行うところが増え、全工程を1ヵ所で行っている窯元は珍しいのだとか。広~い工場内には昔ながらの機械や窯も残されていて、変化を繰り返しながらたくさんの陶磁器が作り続けられていることに驚きます。

施設内に設置されたRVパークは、トイレ、シャワー、キッチン、フリースペースなどの利用が可能。近くには有田温泉もあります。
「キャンプする人は手間を厭わないところがあって、そこが焼き物づくりと共通していると思うんです。キャンプだけでなく、いろいろな方面から焼き物に興味を持ってもらえたらいいですね」と「幸楽窯」5代目の徳永隆信さん。そんな理由からRVパークを設置したり、キャンピングカーのレンタルを始めたのだとか。
キャンピングカーでこちらに滞在して、ゆっくり有田を見て回るのもオススメです。

新緑が美しい季節、陶器市で盛り上がる有田へ焼き物を探すドライブに出かけてみませんか?

今回お借りした車は、「乗る」、「積む」、「寝る」に快適で、装備や使い勝手も進化したLeek Ⅱです。

MARUBUN SHOP & BAKERY CAFE(マルブン ショップ アンド ベーカリーカフェ)
佐賀県有田町赤坂丙2351番地169 アリタセラ
0955-43-2352

幸楽窯
佐賀県西松浦郡有田町丸尾丙2512
0955-42-4121

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この記事を書いたひと

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