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約80種の焼酎も楽しみ!鹿児島の魅惑が薫る海鮮居酒屋が平尾に登場

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今や<食都>として名を馳せる福岡ですが、個人的には鹿児島もその称号にふさわしい県だと思います。極上の食材、創意に満ちたレシピ、そして南国特有の包容力ある味に、強い魅惑やオリジナリティを感じるのです。

よしみ外観

この日訪れた「焼酎と魚 よしみ」も、そんな南国の風が薫る一軒。奄美大島出身の店主、吉見健太さんが今年2月に構えた海鮮居酒屋です。西鉄平尾駅から日赤通り方面へ徒歩5分。路上に素朴な看板を見つけたら、開放感あふれる“島時間”の始まりです。

よしみ店内

オープンキッチンのカウンターとテーブル席を備えた店内には、早くも談笑と熱気が渦巻いていました。吉見さんとスタッフが手作りした内装は、モダンなようで温かみもあり、酒場らしい快適さを醸しています。昭和歌謡のBGMも客の緊張を解くのに効果的。会社員だけでなく、夫婦や子連れ層にも愛される、明るく健全な雰囲気が好印象です。

よしみ店主

カウンターに座ると、吉見さんが「いらっしゃいませ!」と歓待の第一声。実はこの方、元は鹿児島で理学療法士をしていた珍しいキャリアの持ち主です。しかし料理人の夢が諦められず、心機一転福岡へ。魚を扱う技術を学ぶため、春吉の人気店「魚ト肴 いとおかし」の門を叩きました。
それから7年、ついに「よしみ」で独立の夢も成就。念願だった自分の店のコンセプトは「近隣の人々が、美味な鮮魚と焼酎を気軽に楽しめる店」だそうです。

よしみ料理1

その意気を込めたメニューには、期待どおり“そそる料理”が並んでいます。さっそく頼んだ「サバ節らっきょう」(550円)は店主イチオシ。吉見さんが「いとおかし」時代に考案したもので、当時から人気の一品です。
レシピはシンプルで、そのまま食べても美味しいサバ節を削り、刻んだらっきょうと一緒にマヨネーズで和えただけ。なのに弾力のあるサバ節と、カリッとしたらっきょうのコラボは文句なしに秀逸でした。程よい酸味に酒杯も進む、かなり癖になる肴ですよ。

よしみ刺身2

続く「本日のお刺身盛り合わせ」(1人前1,180円、写真は2人前)は、9点盛りのボリュームに笑顔がこぼれるお値打ち品。厚み十分な切り方にもサービス精神を感じます。また奄美のソデイカを始め、キビナゴ、イシダイ、天然マダイなど、この日のネタはすべて鹿児島直送。「故郷の魚のうまさを知って!」という、吉見さんの郷土愛まで伝わりそうです。福岡では耳慣れない魚種が入ることも多いとか。

よしみ料理2 よしみ料理3

そして奄美といえば、やはりコレ。江戸時代にはVIPをもてなす食事だった贅沢品「鶏飯」(550円)です。熱々の出汁を注いだご飯に、錦糸卵やパパイヤの漬物などを乗せてかきこみました。サラッと胃に入るのに、多彩な具材のおかげでゴージャス感が残るのが良いんですよね。
地元の代表料理だけに、親鶏のガラを6時間も炊いて出汁を取る力の入れよう。居酒屋のシメに合うように、本場より濃厚に仕上げた味わいも僕好みでした。

よしみ焼酎

そんな酒呑みの心に刺さる品々を、より引き立てるのが鹿児島メインの焼酎です。その数、揃いも揃えたり約80種! 焼酎ブーム全盛期を思わせる顔ぶれに、ついテンションが上がる人も多いでしょう。僕も次は焼酎マニアの友達と来ようかな?

飾らない空気の中で、心からくつろげる良き酒場。吉見さんも「料理というより、店に流れる時間そのものを楽しんでもらえたら」と抱負を語ります。「近所にこんな店があったらいいな、と思われる店にしたいですね」。今宵の客たちの笑顔を見る限り、その願いは早くも叶いつつあるようです。

よしみメニュー1 よしみメニュー2

焼酎と魚 よしみ
福岡市中央区那の川2-9-32ブルク平尾1F
092-525-3055

店舗名:焼酎と魚 よしみ
ジャンル:居酒屋
住所:福岡市中央区那の川2-9-32ブルク平尾1F
電話番号:092-525-3055
営業時間:17:30~フードOS24:00、ドリンクOS23:30
定休日:水曜
席数:カウンター12席、テーブル12席
個室:なし
メニュー:サバ節らっきょう550円、本日のお刺身盛り合わせ(1人前)1,180円、鶏飯550円、しいたけすり身揚げ(2個)450円、ヒロのモツ煮込み480円、島豚みそ漬盛580円
URL:https://www.instagram.com/yoshi_mi0216/

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この記事を書いたひと

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