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夏休みの自由研究にもピッタリ! 生き物たちの恋愛事情が分かる⁉”恋するいきもの展”

北九州市立いのちのたび博物館で夏の特別展「恋するいきもの展」が現在開催中です!夏休みということもあり会場は多くの子ども達で賑わっています。今回の催しは生き物のオスとメスの出会いをコンセプトに、求愛や配偶者をめぐる闘争などの繁殖行動を楽しめる展示になっているのだとか。公式アンバサダーであるHKT48の松岡はなさんも一緒に、学芸員の竹下さんに案内をしていただきました。

まず、青のエリアは「オスどうしの争い」をコンセプトに、オス同士が戦うことにより生殖活動を行う生き物達を展示しています。入ってすぐにあるトドのはく製はド迫力!トドは”ハーレム”(群れ)を作りハーレムの座をめぐってオス同士で争う習性があり、時には命を落とすこともあると言います。また、百獣の王ライオンも”プライド”という群れを作り、その所有権をめぐってオス同士が争うことで知られています。また、戦う武器として大きな角や牙を使い、穏やかそうなキリンでもオス同士で長い首を振り回して争うので、頭の骨はメスに比べて重くごつごつしているんだそう。

「オス同士の争い」メイン展示になるのが「イッカク」の骨格標本です。イッカクは長い牙がオス同士の強さを比べる指標と言われており、全長6m、この展示はとても貴重なものなんだそうです。

しかし!ただ強いだけがオスではありません。動物によってさまざまなオスの求愛パターンがあるようで…
シギ科の渡り鳥の「エリマキシギ」は3タイプに分かれており、一つ目は「なわばり型」といい、なわばりを防衛しながらアリーナと呼ばれる集団求愛場でメスに求愛します。
二つ目は「サテライト型」といい、なわばり型のオスのなわばりにこっそり侵入して隙を見てメスと交尾します。そして三つ目のタイプは、あるものに擬態してメスに近づくそうなんですが・・・ここで問題です。

Q,「エリマキシギ」が擬態しているものとはいったい何でしょう?
①木のふり ②ケガしたふり ③メスのふり

宮脇アナは③のメスのふり、高田課長は②のケガしたふり…と回答。正解は③のメスのふり!「メス擬態型」といいメスに外見が似ていることを利用し、メスにこっそり近づき交尾をするタイプ、なんだそうです。

そして、ピンクのエリアはメスが好みのオスを選ぶパターンを展示。メスへのアピールの為、オスの派手な装飾や求愛行動が進化してきました。孔雀はその代表格ですね。メスの気をひくために長く美しい飾り羽を広げアピールします。
そしてカニの一種「ハクセンシオマネキ」。大きなハサミを振って求愛ダンスすることでメスにアピールします。HKT48の「最高かよ」に乗せて、求愛ダンスを踊ってみました~。
さらに、この「ハクセンシオマネキ」、実は鳴き声が大変珍しいんだそう。そこで問題!

Q,「ハクセンシオマネキ」の鳴き声は?
①「ニャー」 ②「グェグェ」 ③「ウキィ」

高原先生は②の「グェグェ」、本庄アナは③「ウキィ」と回答。果たして答えは…?
正解は②のカエルのように「グェグェ」と鳴く、でした。通常ハサミを振って求愛するのですが、巣穴の中に入ってしまうとハサミを振ることができないので声を出して求愛するという行動をとるのだそう。

さらに、ちょっと不思議な繁殖行動を行う生き物たちの展示エリアも。
ごく小型のイカの1種「ヒメイカ」。貴重な衝撃映像が!ゆっくりとメスに近づきオスは交尾を行います。メスは嫌がる様子も特に見せません。ところが気に入らない場合オスが去った後メスは精子が入ったカプセルをこっそりと捨ててしまうのです!オスとしてはショック!ですがこれは「隠れたメスの配偶者選択」と呼ばれているそうです。

「恋するいきもの展」ではいろいろな動物の求愛行動を知ることができます。~9/18(月)まで開催中です。

〇「恋するいきもの展」 
 9/18(月)まで開催中 
 北九州市立いのちの旅博物館
 大人:800円 高大生:500円 小中生:400円

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