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筋肉の魅力で「九州ば元気にするバイ!」15年の感謝を込めて九州プロレス 

九州に密着したプロレス団体「九州プロレス」が、設立15周年を迎えました。様々な取り組みで地域に元気を届ける「筋肉集団」の魅力に迫ります。

協賛企業は約1000社


九州に密着して活動を続ける「九州プロレス」。リング上で力強い技を披露しているのは、団体の理事長を務める筑前りょう太さんです。九州プロレスは2008年、業界では世界初のNPO法人として誕生しました。「九州に元気を届ける」をテーマに試合以外にも高齢者施設を訪問したり、災害時にボランティア活動を行ったりしています。根強いファンと協賛企業約1000社に支えられていますが、ここに至るまでの道のりは容易ではありませんでした。

九州プロレス 筑前りょう太理事長「コロナになって、自分たちの知名度や影響力のなさに愕然とした。みんなが大変な時に僕らが元気を届けないといけないのに、試合ができないので自分らなりに動画を作って出したりしていたが、世の中に元気を届けられている実感がなかった」

コロナ禍でも職員を増やして営業強化


新型コロナが流行する前は、年間約50大会を開催、390以上の施設を訪問していましたが、こうした活動はほとんどできなくなりました。

逆境に立たされながらも、筑前さんはコロナ期間中の融資を活用し、職員を新たに10人雇うことを決断します。これまで選手が行ってきた営業活動を経験者に任せるなど経営の立て直しを図ったところ、2022年度の売り上げは過去最高の1億5000万円を記録しました。さらに、2022年は全大会のうち約6割を入場料無料で開催しましたが、2023年は全大会を入場料無料としています。

九州プロレス 筑前りょう太理事長「試合は見せるが、本当のヒーローは僕らじゃない。実現してくれる地域の企業、そこで働く人たちがヒーロー。実はヒーローは身近にいると伝えていければ」

「みんなが一緒に楽しめるように」


福岡国際センターで開催された、15周年記念大会には、4000人を超えるファンが集まりました。子供から大人まで笑って楽しめるものから、タイトルをかけた真剣勝負まで様々な試合が行われ、会場は大盛況となりました。

「ばってん×ぶらぶら」選手の真似をする子供「ばってん、ばってん!」
観戦したファン「子供たちにもわかりやすい試合をしてくれるばってん選手や、力と力をぶつけ合う試合をしてくれるレスラーもいて、楽しく観戦させてもらっています」

九州プロレス 筑前りょう太理事長「無事に終わってよかった。それが一番。プロレスのよさはわかりやすさ。みんなが一緒に楽しめるようにはできたかな」

豪雨被災地への支援呼びかけ


試合後には、「九州北部の豪雨被災地を支援しよう」と募金活動を行いました。

九州プロレス 筑前りょう太理事長「僕らに何ができるだろうか、と考えました。数千人が集まる機会を利用して何かできないか。みんな何かしたい気持ちは持っているから、それにどうアクションするか」

九州プロレスは「僕らの仲間」


記念大会を無事に終え、選手たちは、協賛企業を訪問し直接感謝を伝えました。11年前から協賛を続けている第一交通産業の田中亮一郎社長は、九州プロレスの魅力をこう話します。

第一交通産業 田中亮一郎社長「いろんな競技を応援しているが、監督や社長は来ても現役選手にはなかなか会えない。プロレスラーとしてではなく、僕らの仲間として応援しています。自分も一緒に何かをやっている感じが強く、僕らが『こういうことをやってみたら』『こういうものもできるのでは?』と、逆に気軽に言える感じ」

20周年は大々的に「筋肉のお祭り」を


地域に愛される九州プロレス。次の目標は、20周年記念を福岡PayPayドームで迎えることです。

九州プロレス 筑前りょう太理事長「15周年の福岡国際センターを起点として、20周年でさらなる高みを目指す姿を地域の方に見せていきたい。観客は3~4万人、男女・性別・国など分け隔てなく、富裕層もそうでない人も含めて、いろんな人に元気を届ける“筋肉のお祭り”にしたい」

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