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薬院の住宅街で十割蕎麦から蕎麦懐石まで堪能

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ひら川_外観

以前UMAGAの記事でも紹介しましたが、薬院は福岡でも有数の蕎麦屋密集エリア。地下鉄・薬院大通駅から徒歩10分圏内に、10軒以上の蕎麦屋が集まっています。その中の1軒で、2007年の開業以来正統派の蕎麦が食べられる店として安定した人気を博しているのが「蕎麦 ひら川」。閑静な住宅街に建つマンションの1階にはためく「十割そば」の幟が目印です。

ひら川_メニュー

店主の平川慎一郎さんは蕎麦店のほか、様々な業種で経験を積んで食材の扱いを勉強。お品書きには冷たい蕎麦、温かい蕎麦の定番をはじめ、ランチタイムの丼ものから季節限定メニュー、蕎麦前の一品料理、甘味に至るまで、実に多彩な料理を提供しています。今回はその真価を知るべく、定番中の定番である「せいろそば」(1,100円)から注文しました。

ひら川_せいろ

黒板に書かれた産地によると、この日は福井県丸岡町の在来種を石臼で挽いた十割蕎麦。切れ目が揃った蕎麦を箸でひとつまみ手繰ってそのまま口にすると、玄そばの味と香りがしっかり伝わってきます。後はスッキリとした辛口に鰹節の香りが漂うつけ汁にたっぷり漬けながら、おろしたての静岡産生ワサビとともに一気に啜り上げました、

ひら川_花巻そば

温かい蕎麦は、揚げ玉が入った「たぬきそば」、紀州南高梅を叩いた「梅とじそば」、茨城産かすみ鴨の「鴨南そば」、エビ天が2本も付いた「天ぷらそば」などの目移りするメニューから、迷ったあげくに「花巻そば」(1,250円)をチョイスしました。アツアツのつゆに入った蕎麦の上に蓋をするようにのせられた有明海苔から磯の香りが立ちのぼり、なんとも食欲をそそる一杯。薬味に添えられたネギ、三つ葉、生ワサビが、いい仕事をしてくれます。

ひら川_料理

蕎麦前に酒と一緒に楽しみたい一品料理も充実しています。炒った蕎麦の実を手間ひまかけて練り混んだ「そばみそ」(450円)は、これだけでキュキュッと日本酒が一合ほどいけそうな感じです。そして「鴨焼」(1,800円)は、店主の平川さんが惚れ込んだという茨城県西崎ファームから直送される「かすみ鴨」を使ったスペシャリテ。有機飼料で放し飼いで育でられた健康な鴨肉の旨味は格別で、これまた日本酒が進みます。

ひら川店内

今回は蕎麦、一品ともにアラカルトで注文しましたが、店主・平川さんが提案する料理を堪能するならば、2営業日前までの予約で食べられる「蕎麦懐石」(7,700円~)がオススメです。特に11,000円の「蕎麦懐石・梅」は、先付・季節料理・そばがき・お造り・焼物・煮物・天ぷら・蕎麦2種・デザートなどの10~11品からなる、店主渾身のフルコース。蕎麦屋の域を超えた、トータルな美食が体験できます。

蕎麦 ひら川
福岡市中央区薬院2-5-33サントーア薬院1F
092-713-3651

店舗名:蕎麦 ひら川
ジャンル:蕎麦
住所:福岡市中央区薬院2-5-33サントーア薬院1F
電話番号:092-713-3651
営業時間:11:30~OS14:30/18:00~OS21:00
定休日:火・水曜
席数:カウンター7席、テーブル4席、掘りごたつ10席
個室:なし
メニュー:せいろ1,100円、 冷かけ1,160円、梅とじ1,210円、花巻1,250円、そばがき1,100円~、そばみそ450円、玉子焼950円、鴨焼1,800円、ランチセット2,150円、蕎麦懐石7,700円~
URL:http://www.soba-hirakawa.jp

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この記事を書いたひと

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