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40年越しの“悲願”憧れの花園でプレイ「ものすごく強くなった」OBたちが監督に恩返し

ラガーマンが高校生のころに憧れたのが高校ラグビーの聖地・花園です。かつて花園を目指しグラウンドを駆けめぐった中高年による「マスターズ花園大会」が行われました。現役時代は惜しくも立てなかった夢の舞台。40年がたち、60歳前後になったOBたちが「ものすごく強くなって」雪辱を果たします。

一番用心したのは負傷、体が動かない・・・


福岡市にある西南学院高校のグラウンドで練習しているのは40歳以上のラグビー部OB。最高齢は66歳です。OBを対象にしたマスターズ花園への出場が決まり、練習に熱が入ります。彼らが現役の時、西南高校は最高でも県大会でベスト4。花園には一度も届きませんでした。夢の舞台に再挑戦できるまたとない機会に気合いは入っていますが、体は思うように動きません。OBたちが一番用心しているのはケガ。最初のストレッチで体をほぐすのは必須です。

田代さん「足が2か所つったので大事しときます。歳は55。70人中20番目」
中村さん「62歳、スパイク履くの久しぶりです。森先生を花園に連れて行とく言われれば、参加しない訳にはいかない」

「森先生」こと森正和さんは1976年、西南学院高校ラグビー部の監督に就任。定年を迎えるまでの38年間に渡り約400人の生徒の指揮を執りました。愛称は「もりきん」です。

恩師もりきんを花園へ、現役時代は叶わなかった夢が実現


試合の前日、大阪で行われた恩師を囲んでの作戦会議。皆の笑顔の先には「もりきん」がいました。

森正和先生「いつまでも私の事を忘れんでありがたいのが正直な気持ちです。懐かしい。1人1人の高校時代のプレーを思い出す。ただ怪我はしないようにしてほしい」

田中主将「俺たち、もりきんに恩返しができていなかったよね。マスターズがあるという話になって、いっちょやってやろう!と」

中村さん「現役時代に森先生を花園へ連れて来られなかったのできょうはそういう意味でも嬉しいです」

森正和先生「よう集まってくれました。みんな頭が白なったり禿げたりしているけど、昔の面影はありますね。OBたちとこのように花園の地で会えるとは思ってもなかったですね」
 

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この記事を書いたひと

土橋奏太

2000年生まれ 長崎県出身