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完食指導とは真逆の「給食の量を減らしてもいい」取り組み それでも給食容器は“からっぽ”になった

「食事が余ってしまう」リスクは?

給食を減らすことで心配されるのが、食べ残しですが・・・
給食をもっと食べたいという児童が「おかわり」することで、給食の容器は空っぽになりました。給食の量を自分で調整できることで、児童もストレスなく給食を楽しむことができているようです。

子どもたち
「私は普通の量よりももっと食べたいので、増やしたり減らしたりできるのはいいと思います」
「自分は食べる量が結構少ないんですけど、だから本当にすごい助かってます。僕以外にも量が食べられない子がいるし、逆にたくさん食べたい子も居るから、そことのバランスがうまく取れてていいと思います」

このようなルールを設けている学校がある一方で、「好き嫌いを減らしたい」「食べ物を大切にしてほしい」という考えから給食の完食を強制する指導がなくならない実態もあるようです。

兵庫県内に住む看護師の松村美樹さん(45)は4年前、当時3歳の娘が完食指導を受けたと言います。

松村美樹さん(45)
「幼稚園のお迎えに行ったときに、まだ口の中にご飯が入っているんです。『もう食べられないと思うので引き上げてください』と言って、そのときに先生に聞いたら、『うちのクラスは全員完食を目指してますから』と。娘は、家でも大好きなお菓子でもゴックンができないと言う症状が出てきて、自分でティッシュに吐いたりとか」

松村さん自身も子供の頃に受けた完食指導がきっかけで、人と一緒の食事に不安を覚える「会食恐怖症」を発症したそうです。

松村美樹さん
「私の症状として一番強かったのは『吐いたらどうしよう』という不安です。それで『気持ち悪くならないようにしよう』と思うと、食べ過ぎちゃだめだし、油ものは避けたほうがいいのかなとかいろんなことを考えるようになって」

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